友人が誘ってくれてミシュランガイドタイ2021の発表会に行ってきました。記念すべき場に出席する機会をくれた友人には感謝しかありません。
2020年は特に飲食業界にとって厳しい年でした。新型コロナウイルスのパンデミックによりタイではロックダウンが行われ、レストランをクローズすることを余儀なくされた期間もありました。
そんな中であっても創意工夫を重ね、美味しい料理と素晴らしいサービスを提供しているレストランがミシュランガイドタイ2021に掲載されています。
ミシュランガイドタイ2021の概要
- 2つ星 6店
- 1つ星 22店
- ビブグルマン 106店
- ミシュランプレート 165店
- グリーンスター 1店
ミシュランガイドとは
ミシュランガイドは、フランスのミシュラン社により出版される超有名なレストランガイドです。ミシュランガイドの星付きレストランは憧れですよね。
私ももちろん、3つ星、2つ星、1つ星レストランがあるということは知っていましたが、その下にビブグルマンとミシュランプレートという2つのカテゴリーがあることは最近になって知りました。
そこで、あらためてミシュラン・ガイドのカテゴリーについて整理しておきます。
スター(STARS)
有名なミシュランの星は、最上級のクォリティーの料理を提供するレストランに与えられます。星の数の定義は以下のとおり。
3つ星:そのために旅行する価値がある卓越した料理
2つ星:遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理
1つ星:近くを訪れたら行く価値のある優れた料理
ビブグルマン(BIB GOURMAND)
ミシュランマンがペロリと舌を出しているマークがビブグルマン。
ビブグルマンは、コストパフォーマンスよく美味しい料理が食べられる審査員のお気に入りレストランに与えられます。
ミシュランガイドタイでは、ドリンクを含まない3コースメニューが1,000バーツ(約3,500円)以下で食べられるお店が対象です。
手軽にミシュラングルメを試してみたい方は、ビブグルマンとして掲載されている店をチェックすることをおすすめします。
ミシュランプレート(PLATE)
フォークとナイフとお皿が並んでいるマークがミシュランプレート。
新鮮な食材を使って上手に調理された、シンプルに美味しい料理を提供するレストランに与えられます。
グリーンスター(GREEN STAR)
2021年よりグリーンスターというカテゴリーが新設されました。
環境問題等に配慮した持続可能(サスティナブル)な取り組みをおこなっているレストランに与えられます。具体的には、温室効果ガス削減、フードロスの削減、地産地消などの取り組みが評価されます。
ミシュランガイド タイ 2021掲載店
ミシュランガイドタイは2018年から発表されていて2021年で4冊目。当初はバンコクのみが対象でしたが、だんだんと地域が拡張され、2021年はバンコク・チェンマイ・プーケット&パンガー地域のレストランが掲載されています。
2つ星獲得レストラン(6軒)
今年は、Chef’s Table(フレンチコンテンポラリー)が1つ星から2つ星に昇格し、6つのレストランが2つ星を獲得しました。
- Chef’s Table (New!)
- Le Normandie
- Mezzaluna
- R-Haan
- Sorn
- Sühring
ホテルTower Club at Lebua内にあるChef’s Table、Mezzalunaがともに二つ星というのはすごい!
1つ星獲得レストラン(22軒)
おなじみの顔ぶれに加え、3つのレストランが新しく1つ星に加わりました。
Blue by Alain Ducasse(フレンチコンテンポラリー)とCadence by Dan Bark(イノベーティブ)は新規掲載。Sushi Masato(寿司)はミシュランプレートからの昇格です。
- 80/20
- Blue by Alain Ducasse (New!)
- Bo.lan
- Cadence by Dan Bark (New!)
- Canvas
- Chim by Siam Wisdom
- Elements
- Ginza Sushi Ichi
- J’AIME by Jean-Michel Lorain
- Jay Fai
- Khao (Ekkamai)
- Le Du
- Methavalai Sorndaeng
- Nahm
- Paste
- Saawaan
- Saneh Jaan
- Savelberg
- Sra Bua by Kiin Kiin
- Suan Thip
- Sushi Masato (New!)
- PRU
22軒のなかにお寿司のお店が2つも入っていました。また、2つ星を獲得したMezzalunaの川崎シェフ、1つ星の80/20のパティシエのSakiさんも日本人。タイという異国の地でも多くの日本人が活躍している様子を目にして嬉しくなりました。
80/20のSakiさんが立ち上げたアイスクリームブランドYORAについては、先日Instagram でレビューさせてもらいました。現在はオンラインでのみ販売中。
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ローカルタイ料理食堂ジェイファイも引き続き一つ星として掲載されています。70代のジェイファイさん。いつまでもお元気で腕をふるっていてほしいものです。
今回1つ星から外れたレストランの中にTable 38があります。こちらについては1つ星が与えられる予定でしたが、ガイド出版後(印刷後)にレストランが移転したために外されたのだそう。レストランが移転すると評価し直しになるとは、厳格なんですね~。
こういう事情で、実際に出版されるミシュランガイドタイ2021中には移転前の住所のTable 38が掲載されています。
Green Star (1軒)
2021年から新設された、持続可能(サスティナブル)な取り組みをおこなっているレストランに与えられるグリーンスター(Green Star)には、プーケットのPRU(イノベーティブ)が選ばれました。
- PRU
Young Chef Award
同じく2021年から新設されたYoung Chef Award。卓越した才能とポテンシャルを持つ若いスターシェフに与えられる賞です。
初年度の2021年に受賞したのは、1つ星レストランSaawaanのSujira “Aom” Pongmornシェフです。
Aomシェフは、マンダリオリエンタルの料理学校(The School of the Oriental Hotel Apprenticeship Programme:OHAP)を卒業後、マンダリンオリエンタルの二つ星フレンチレストランLe Normandie、サイアムケンピンスキーホテルのSra Bua by Kiin Kiinなどで経験を積み、現在はSaawaanのオーナーシェフとして活躍しています。
Saawaanはバンコクの星付きレストランのなかでも私が特に気になっているレストランです。チェンマイのお茶Monsoon Teaとのティーペアリングが気になる。今回のAomシェフが受賞されたことで、ますます行ってみたくなりました。
Service Award
Service Awardも2021年に新設された賞で、サービスに真の情熱をそそぐレストランに対して与えられます。2021年はChef’s Tableのチームを代表して General Managerである Guillaume Barray氏が受賞しました。
ビブグルマン(106軒)
ビブグルマンには106軒が掲載されました。
新規掲載レストランのうち私が行ったことがあるのはBurapa。豪華列車のような雰囲気の中でタイ東部&東北部(イサーン)料理がいただけるレストランです。
そのほかの新規掲載店ではスクンビットソイ101/1(BTSプンナウィティー駅とBTSウドムスック駅の間)にあるSomtum Khun Kanが気になるな。
日本料理(Japanese)としてビブグルマンに唯一掲載されている地鶏料理 けんにも、今年はぜひ訪れてみたい!
ミシュランガイドの最後の方に料理のジャンル別のページがあるのだけど、日本料理(Japanese)と寿司(Sushi)は別ジャンル扱いなんですね。それだけタイにおいて「寿司」の存在感が強いということでしょうか。
ミシュランプレート(165軒)
ミシュランプレート新規掲載店のうち私が行ったことがあるのはGianni。ここのランチを食べに行ったのも3年以上前なんですね~。
閉店してしまったガガン(Gaggan)のシェフが手掛ける、スクンビットソイ31に今年できたレストランGaggan Anandは、ミシュランプレートとしての掲載でした。
以上、ミシュランガイド タイ 2021についてまとめました。発表会に出席させてもらい、あらためて掲載店を眺めてみると行ってみたいお店がたくさん!今年は星付きレストランにも挑戦してみたいです。
ミシュランガイドタイ2022では、対象地域にアユタヤが追加されることが発表されました。2020年末の発表が今から楽しみです。
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※掲載した写真はSo Good Consulting Co., Ltd.から提供されたものです