タイの商業施設でよく見かけるKyo Roll En(京ロール園)。抹茶や炭を使ったロールケーキやソフトクリームが食べられる和カフェです。
そのKyo Roll Enの系列店にKyo Barというおまかせスタイルのデザートバーがあるのをご存知でしょうか?
Kyo Barは日本の懐石料理からインスピレーションを得たデザートバーで、カウンターに座ってシェフの技を眺めつつ、あっと驚く創作デザートをいただくことができます。
Kyo BarのオーナーシェフDej氏
Kyo Barを取り仕切るのはオーナーシェフのDej Kewkacha(デッ・キウカチャー)氏です。
Dej氏はお兄さんと共にKyo Roll En(京ロール園)を経営する実業家である一方、パティシエとしても活躍されています。
2019年9月には、日本で行われた世界のスターシェフを招いた食のイベントCOOK JAPAN PROJECTにタイの一つ星レストラン「Le Du」のトンシェフとともに招かれた経歴をお持ちです。
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そんなDej氏が日本の懐石料理にインスピレーションを受けて作ったOmakase(おまかせ)スタイルのデザートバーがKyo Barです。
場所
Kyo Barがあるのは、セントラルエンバシーの5階です。
地図はこちら。
通路の中央にあるポップアップ形式のお店で、系列店であるKyo Roll En(京ロール園)も併設されています。
要所要所に竹が使われていて、和の雰囲気満点。
テーブル席のほか、お寿司屋さんのようなカウンター席もあります。
Kyo Barのおまかせメニューを味わうなら、シェフが調理する様子が見えるカウンター席が断然おすすめです!
今はポップアップ的にデパート内に出店していますが、本当はKyo Barだけ独立させてトンローあたりにお店を出したいと思っているのだそう。
たしかに提供されるデザートはかなりクリエイティブな内容だったから、デパート内ではなくもっとプライベートな雰囲気の方が合っている気がしました。
ただ、デパート内のポップアップストアだからこそ、変に気構えることなく気軽に行けるという面もあるかな、と思います。
メニュー
こちらがKyo Barのメニューです。
アラカルトのほか、松竹梅のOMAKASEコースがあります。
例えば、2人分の「松」コースなら、アペタイザー1品、メイン2品、飲み物2杯がついてきます。
なお提供されるメニューは季節によって異なります。アラカルトメニューに記載があっても、季節の関係で出せないものもあるそう。
その日に用意のあるメニューをタブレットで見せてもらえるので、それを参考にシェフとお話しつつ選ぶのが良いんじゃないかと思います。
ドリンクは煎茶と玄米茶をチョイス。日本の味にほっこり。
デザートは完全おまかせでお願いしました。Dej氏は日本語が堪能で、1品ずつ丁寧に説明しながら提供してくれました。
1品目はアペタイザーより「NAMA」。生チョコ3種です。
右はダークチョコレートに黒胡椒と塩が組み合わさっています。チョコレートなのにピリ辛!中央は、ホワイトチョコとバナナにほんのりカレー風味。そして、左はイチゴとシソとチョコレートの組み合わせで、とってもさわやかです。
一品目からパンチのある味わいで驚かされました。
2品目もアペタイザーより「EGG」。
『あまり「面白い味」ばかりだと良くないから、クラッシックなのも食べて。』と出してくれました。味はクラシックかもしれないけれど、見た目はインパクト大です!
食べてみるとスタンダードななめらかプリンで美味しかった。中にはキャラメルソースも入ってます。
3品目はメインから「RAVIOLI」。
タイのカオニャオマムアン(マンゴースティッキーライス)からインスピレーションを得てできた一品です。
ラビオリのような湯葉のような白い膜の正体は牛乳。そして、中にはココナッツミルク味のお米とシャーベット、そしてマンゴーが入っています。
さらにトッピングされたディルとレモンオイルのさわやかな香りで、驚くほどさらりと食べられました。
美味しいけれどお腹にたまるカオニャオマムアン(マンゴースティッキーライス)を、あっさり食べられるようにアレンジしたのだそう。
甘さも控えめで、とても美味しかったです。
4品目はタイの混ぜご飯「カオヤム」からインスピレーションを得た一皿。
主役はもちもちのとうもろこし。タイのとうもろこしの中にはもち米のようなもちもちの食感のものがあると聞いていましたが、こんな形で対面することになるとは!
味付け前のとうもろこしを味見しましたが、もちもちの食感で、ほんのり甘くて美味しかったです。
そのとうもろこしに醤油を塗って炙ったものに、タイのふわふわ豚スナック「ムーヨン」や、塩昆布、キャラメルソースを混ぜ込んでいただきます。
甘じょっぱい味で、デザートというよりごはんに近い雰囲気ですが、まわりのブルーベリーソースをつけて食べるとガラリと印象が変わりました。
まだ食べられそうだったので、最後にKyo Barで時期を問わずにオーダーできる定番メニューもいただきました。
コップから中身がこぼれたような見た目が特徴的な「Oops」です。
見た目のとおり、いちごが主役のメニュー。
ヨーグルト味のシャーベットや、ドライストロベリー、いちごのムース、いちごのチョコやゼリーなど。バラエティーに富んだ食感が楽しい一皿です。
甘さよりもいちごの酸味がきわだっていて、爽やかに食べ終わることができました。
まとめ
以上、セントラルエンバシーのKyo Barについて紹介しました。
抹茶やロールケーキが有名な和カフェ「Kyo Roll En」の延長のイメージで行くと、そのギャップに驚かされると思います。これはもう完全に別物。
私がこれまで体験した中だと「Gaggan」が近いかな。オリジナリティにあふれたデザートの数々でした。
こういう創作料理レストランはお値段も敷居も高いものが多いように思いますが、Kyo Barなら比較的トライしやすい気がします。
できればDej氏がいらっしゃるときに、日本語で説明してもらいながら食べるとより理解が深まって面白いと思います。Dej氏は基本的に土日にお店に出ていらっしゃるそうなので、予約時に聞いてみてください。
予約するのが望ましいとは思いますが、現在は新型コロナウイルスの影響もあって混雑はほとんど無いため、ウォークインでも大丈夫だろうとのことでした。
面白い体験ができるデザートバーです。ぜひ行ってみてください!
Kyo Barの店舗情報
営業時間 | 10.00 – 22.00 (L.O. 21.30) |
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TEL | (+66) 2 160 5963 |
住所(英) | 1031 Phloen Chit Rd, เเขวง ปทุมวัน Pathum Wan District, Bangkok 10330 |
住所(タイ) | 1031 ถนน เพลินจิต เเขวง ปทุมวัน เขตปทุมวัน กรุงเทพมหานคร 10330 |
公式URL | Web Facebook Instagram |
アクセス | BTSプルンチット駅直結Central Embassy5階 |
地図 | Google Mapで開く |
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※文中の日本円表記は1バーツ≒3.5円で計算(2020年12月現在)