現在、バンコクにはたくさんのカフェがあります。一昔前はコンデンスミルク入りの甘いコーヒーしか無かったというのが考えられないくらい、本格的なコーヒー文化が浸透してきているのを実感しているところです。
でも、その分自分のコーヒー知識が追いつかず、知らないコーヒー用語にぶち当たることもしばしば。そのたびに調べて、最近やっと戸惑わずに注文できるようになってきました。今回は、バンコクのカフェで出会うコーヒー用語についてまとめておきます。
Americano(アメリカーノ)
バンコクでブラックコーヒーといえばコレ、アメリカーノです。
日本でよく見かけるアメリカン(浅煎りのコーヒー)に発音は似ていますが、別物なんだそう。
アメリカーノのとは、エスプレッソマシーンで抽出したエスプレッソをお湯で薄めたものです。カップに山盛りいれた氷の中にエスプレッソを注いだら、アイスアメリカーノになります。
ローカル色の強いカフェでは、アイスコーヒーは甘くして提供されることが多いので、もし無糖がお好みの場合は事前にリクエストしておきましょう。
Long Black(ロングブラック)
最近目にすることが多くなったのが、ロングブラック。
アメリカーノと似ているメニューなのですが、アメリカーノはカップに先にエスプレッソを入れてから湯を加えるのに対し、ロングブラックはお湯を張ったカップに後からエスプレッソを加えます。同じように思えるのですが、意外とこの順番だけで味が変わるんだそうですよ。私にはあまり違いは分からないのですが…。
オーストラリアやニュージーランドでよく飲まれている方法です。
Single shot (シングルショット)/Double shot(ダブルショット)
アメリカーノやラテなどのエスプレッソコーヒーをオーダーした際に、Single shot (シングルショット)かDouble shot(ダブルショット)か聞かれることがあります。お恥ずかしながら、コーヒーのサイズのことを聞かれているのかと勘違いしていましたが、違うんですね。
エスプレッソマシーンで入れたエスプレッソ一杯を1ショットと数えます。なので、エスプレッソを一杯分入れるのがシングルショット、二杯分入れるのがダブルショット。もちろんダブルショットの方がコーヒー味が濃くなり、お値段も高くなります。
注文時に「Single or double ?」って聞かれたら、エスプレッソのショット数を聞かれていると思ってください。
せっかくなので、スタバのラテについてもちょっと触れておきます。スタバのラテはショートサイズもトールサイズもエスプレッソはシングルでミルクの分量だけが違うのだそう。なので、必然的にトールサイズのラテの方が薄くなります。トールサイズのラテが物足りなく感じる方はエスプレッソをダブルにカスタマイズすると満足できると思います。なお、その上のグランデサイズからは元々ダブルショットになっているそうです。
Flat White(フラットホワイト)
ホットラテにそっくりの飲みものです。こちらもロングブラックと同じくオーストラリアやニュージーランド発祥の飲み方らしい。
その定義は、ラテよりミルクが少なめとか、きめ細かいミルクにしているとか、色々あるみたい。でも私がバンコク数店舗で飲んでみた感想としては、ラテとの違いはよく分からない…。むしろミルクの量とかは店舗によって全然違っていたので、厳密にコレっていう定義は無いんじゃないかなぁと思っています。
Brewed coffee(ブリュードコーヒー)
主にスタバで使うコーヒー用語です。Brewed coffeeは日本のスタバでいうところのドリップコーヒーと同じもの。スタバでブラックコーヒーを飲もうと思うと、アメリカーノかブリュードコーヒーのどちらかになるのですが、スタバのアメリカーノは薄いので私はブリュードコーヒー派。
Pour over(ポアオーバー)
一般的なペーパードリップコーヒーのことです。バンコクだとエスプレッソマシーンだけしか置いていない店がまだまだ多数派。メニューにPour over(ポアオーバー)があると本格的だなぁと感じます。たまにフレンチプレスとかサイフォンとかも選べる店もあります。
Filter coffee(フィルターコーヒー)
少数派ですが、メニューにこう書いている店も見かけたことがあります。出てきたのは、上記のPour over と同じく一般的なペーパードリップコーヒーでした。
Cold Brew(コールドブリュー)
最近流行っている水出しコーヒー。ボトルに入れられた状態で販売されていることが多いです。
Nitro Cold Brew Coffee(ニトロコーヒー)
水出しコーヒーの一種。ビールサーバーみたいな器具を使って、窒素(ニトロ)を注入しながら抽出されるコーヒー。今世界的に流行ってるのかな?スタバでも一部の店舗で飲むことができるみたいです。ビールみたいに泡立って口当たりがなめらかなコーヒーです。
Signature coffee(シグネチャーコーヒー)
Signatureは、そのお店の「おすすめ」とか「看板メニュー」とかそういう意味でよく使われます。だからSignature coffeeっていうのはおすすめのブレンドなのかと思っていました。
でも、実際に頼んでみるとコンデンスミルクが入ったタイの伝統的なアレンジのコーヒーが出て来ることが多いんですよね。私、甘いコーヒーはあまり好きじゃないので、何回か残念な思いをしています。
Signature coffeeを注文するときには、それがいったいどんなものか確認してからオーダーすることをおすすめします。
以上、私がバンコクのカフェで出会って、ちょっと困惑したコーヒー用語についてまとめてみました。皆さんがバンコクでコーヒーを注文する時の参考になれば幸いです。