タイ国鉄SRT(State Railway of Thailand)レッドラインが2021年11月29日に正式開業しました。
SRTレッドラインはバンスー中央駅を起点とし、
- ランシット駅へ向かうダークレッドライン
- タリンチャン駅に向かうライトレッドライン
の2路線があります。
このうちダークレッドラインはドンムアン空港へと接続しています。これまでバンコク市内からドンムアン空港へのアクセスはタクシーかバスが主流だったため、このダークレッドラインの開業が待ち望まれていました。
SRTダークレッドラインの開業でドンムアン空港へのアクセスはどれくらい便利になったのでしょうか?実際に乗車して検証してみました。
SRTダークレッドラインの路線図・時刻表・料金表
路線図
SRTレッドラインはバンスー中央駅を起点とし、
- ランシット駅に向かうダークレッドライン
- タリンチャン駅に向かうライトレッドライン
の2つの路線があります。
路線図は以下のとおり。
ダークレッドライン沿線の見どころは、私が把握している中だとこれくらい。
- SRTバンケン駅…バンコク現代美術館(MOCA)
- SRTドンムアン駅…ドンムアン空港
バンコク全体の路線図は以下のようになっています。
時刻表
レッドラインの時刻表は以下の画像のとおり。ダークレッドラインは左の表です。
◆始発と終電
- 始発 5:30
- 終電 0:00
◆運行間隔
朝夕は12分間隔、昼間と夜は20分間隔で運行
運賃
運賃は距離によって12~42バーツです。
SRTダークレッドラインに乗ってバンスー中央駅からドンムアン空港まで行ってみた
SRTダークレッドラインに乗ってバンスー中央駅からドンムアン空港まで行ってみたので、その様子をレポートします。
バンコク都心のBTSアソーク周辺(MRTスクンビット駅)から出発した場合の経路、所要時間、料金は以下のとおり。
◆アソーク周辺からドンムアン空港への経路(SRTダークレッドラインを使用した場合)
MRTスクンビット駅
↓MRTブルーライン(23分)40B
MRTバンスー駅
↓乗換
バンスー中央駅 朝夕12分間隔、昼間20分間隔
↓SRTダークレッドライン(16分)33B
SRTドンムアン駅
↓徒歩
ドンムアン空港
合計料金:73B(約260円)
MRTブルーライン「バンスー駅」から「バンスー中央駅」へ
さて、MRTブルーラインに乗ってバンスー駅までやってきました。駅構内にバンスー中央駅(Bangsue Grand Station)への道案内表示があります。
改札を出たら、案内に従って地下通路を進みます。
ここがバンスー中央駅の建物入り口です。
エスカレーターを登りきると、もうバンスー中央駅の構内に入っています。
この目の前付近にSRTレッドラインの改札口があります。構内イメージは以下のとおり。
ダークレッドラインのホームは3番と4番です。ちなみにタイ語でホームは「チャンチャラー」です。響きがかわいい。
チケット購入方法はMRTとだいたい同じ
改札の近くに券売機があるので、ここでチケットを購入します。
タッチパネル方式で行きたい駅をタッチして選択し、表示された料金を支払う方式です。硬貨、紙幣ともに使用可能。
下から出てきたこのコイン型のトークンが切符になります。MRTと同じですね。
それでは、3,4番ホームへと向かう改札へ。ちなみに切符は改札横の窓口でも購入できます。
改札に入場するときにはトークンをタッチ。
そして改札を出る時にはトークンをスリットに入れるようになっています。
改札内に入ると液晶画面に電車の出発時刻と行先、ホームが表示されていました。
SRTレッドラインの車両
エスカレーターを登って出発する3番ホームへ。
レッドラインの名にふさわしい赤色の列車でした。ちなみにこちらの車両は日本製なんだそう。
車内も赤色。バンコクを走るBTSとMRTと似たような感じでした。
窓が大きくて外の景色が良く見えるのが良かった。
平日昼間は車内はガラガラで、余裕で座れるくらいの人数しか乗車していませんでした。出発してから16分ほどでドンムアン駅に到着です。
SRTドンムアン駅からドンムアン空港へ
ドンムアン駅のホームからは飛行場に駐機するエアアジアの機体が良く見えます。
すごく広いけれど何もなくてガランとした駅構内を改札に向かって歩きます。今後お店ができたりするのかな…。今は寂しい感じですが。
改札を出てすぐ右手にドンムアン空港へとつながる連絡通路が続いていました。
なぜかここには階段が。ほんの数段ですが、大きいスーツケースを持っていると大変かも。
通路の左手から下を見下ろすと、遠くの方に現在の国鉄ドンムアン駅が見えます。けっこう離れていますね。
そして大きな道路の上を渡って、ドンムアン空港へと向かいます。
こんな感じで目指す空港のビルが見えてきました。
さらに進みます。
建物内に入り、フードコートやセブンイレブンの目の前を通過して…
やっとドンムアン空港、ターミナル2(国内線)の2階に到着します。
ターミナル1(国際線)はターミナル2(国内線)を通りぬけていかないといけないので、さらに歩くことになります。すごく簡単に図で表すとこんな感じでつながっているイメージです。
ターミナル1(国際線)まではかなり歩くことになりますね。
最後に、SRTダークレッドラインを利用してドンムアン空港へ行った場合の経路のおさらいです。
◆アソーク周辺からドンムアン空港への経路(SRTダークレッドラインを使用した場合)
MRTスクンビット駅
↓MRTブルーライン(23分)40B
MRTバンスー駅
↓乗換
バンスー中央駅 朝夕12分間隔、昼間20分間隔
↓SRTダークレッドライン(16分)33B
SRTドンムアン駅
↓徒歩
ドンムアン空港
合計料金:73B(約260円)
SRTダークレッドラインでドンムアン空港へ行ってみた感想
SRTダークレッドラインができたことで、電車だけでドンムアン空港へアクセスできるようになりました。
車やバスを使わないので渋滞の心配がなく時間を読みやすくなったのはメリットです。
一方で、以下のようなデメリットもあります。
- BTS沿線からだと乗換が2回必要
- SRTダークレッドラインは本数が少なく、昼間は20分間隔で待ち時間が生じる
- SRTドンムアン空港駅から空港ターミナルへはかなり歩く必要がある
こうなってくると、我が家が夫婦2人旅をするときには今までどおりGrabを使うことになりそう。一人旅でも多分BTSモチット駅からバスの方が便利そうかな。
荷物が少ない国内線利用の方、もしくは渋滞が激しい平日の朝夕の時間帯に移動する必要がある方向きの交通手段だと思います。
SRTダークレッドラインがドンムアン空港とつながってすごく便利になったかと思いましたが、実際に利用してみると意外とそうとも言い切れないかも。SRTダークレッドラインの恩恵を受ける方はかなり限られてきそうです。
タイ国鉄(State Railway of Thailand)
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※文中の日本円表記は1バーツ≒3.5円で計算(2021年12月現在)
すごく丁寧で本当に助かりました!
ありがとうございます!!!
まさに求めていた記事で、丁寧な画像解説には敬服です…!
ありがとうございます☺