バンコクの国鉄の中央駅といえば105年の歴史あるフアランポーン駅でしたが、近々バンスー中央駅(Bang Sue Grand Station/สถานีกลางบางซื่อ)にその機能が移されることになっています。
新たなバンコク中央駅となるバンスー中央駅はすでに建設を終えていて準備はバッチリ。すでにSRTレッドラインがこの駅から運行を始めています。
そこで、レッドラインに乗車するついでにバンスー中央駅を見学してきました。とにかく巨大な駅で度肝を抜かれました!
2021年12月現在のバンスー中央駅の稼働状況
バンスー中央駅は、英語でBang Sue Grand Station、タイ語だとสถานีกลางบางซื่อ(サターニーグラーンバーンスー)という名称です。
2021年12月8日現在、バンスー中央駅から発着しているのはSRTレッドライン(ダークレッドラインとライトレッドライン)のみ。
SRTダークレッドラインはランシット駅行きで、途中でドンムアン空港に接続しています。一方SRTライトレッドラインはタリンチャン駅行で、トンブリ方面の水上マーケットへ行くのに便利そうです。
これに加えて、報道によると2021年12月23日から国鉄の長距離列車がバンスー中央駅を発着することになる模様です。
⇒12月23日に予定されていたフアランポーン駅からバンスー中央駅への機能移転は延期。新たな移転日は早くても来年1月下旬以降ということになりました。
その他の路線は稼働していない状況のため、現在バンスー中央駅はおもに大規模ワクチン接種会場として利用されています。
バンスー中央駅の場所・行き方
バンスー中央駅の地図はこちら。
MRTバンスー駅が接続しています。路線図で見るとこんな感じです。
また、バンスー中央駅と周辺の主要駅を結ぶ無料のシャトルバスがありましたが、これはワクチン接種に来る人向けのようです。
バンスー中央駅の様子
ちなみに、バンスー中央駅周辺図はこのようになっています。
外観
まずは外観から、とにかく大きくてどこから撮ったらよいものか分かりませんでした。上の写真の人と比較すると、どれくらい大きいか分かるでしょうか。
訪問時はバンスー中央駅は大規模ワクチン接種会場になっていたので、そこに行くためにタクシーでやってくる人たちがたくさんいました。
駅の脇の方の構造物の太いこと!そしてこんな場所にも変わらず野良犬がいるのがタイって感じです。
とにかく、すべてが巨大で無機質。
こっちはバンスー中央駅から延びる線路。2層になっています。
内部
次は内部の様子。屋根はこんな感じになっているのね。
ガラスから日が差し込む感じは、少しフアランポーン駅を思わせます。
まだ本格稼働していない駅はガラーンとしていました。
それぞれのラインの表示はこんな感じ。ちょっと分かりにくいかな…。ちなみにレッドラインに乗りたいときはCommuter Trainの表示に従えばよいみたい。
レッドラインの改札。
レッドラインのホーム。天井が低く、圧迫感を感じました。
トイレ
改札の外に誰でも使用できるトイレがありました。トイレットペーパー有り。個室がすごく多かった。
売店
バンスー中央駅内では売店はみかけませんでした。自動販売機は少しみかけたけれど、紙コップのやつだったので電車内持ち込みはできなさそう。
ただしバンスー中央駅前にある国鉄バンスー駅まで行くと屋台がたくさんあっていろいろ手に入りそうでした。
バンスー中央駅と国鉄バンスー駅とのギャップがすごい…!この国鉄バンスー駅も、そのうちなくなるんだよね…。
こういう感じのレトロな列車が、最新鋭のバンスー中央駅から出発するかと思うと不思議な感じです。
駐車場
駐車場はバンスー中央駅の地下にあり、1700台駐車可能なんだとか。
バイクの駐車場は地上に設けられていました。
まとめ
以上、新しくバンコク中央駅となるバンスー中央駅についてレポートしました。
バンスー中央駅は巨大で見ごたえがありますが、驚くほど何もありませんでした。
特に売店の類は皆無!発着する列車が増えてきたら変わるのかな。今後の施設の充実に期待したいと思います。
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※文中の日本円表記は1バーツ≒3.5円で計算(2021年12月現在)
初めまして。
当方も、フアランポン駅を愛する者の一人です。今年12月初旬に同駅を再訪。生きた最後の姿を見、写真や動画に収めてきました。来るものを拒まない開放的な造りで、温もりを感じるフアランポン駅。それに比べて、バンスー新ターミナルの寒々しい事。呆れたのは、館内にベンチが皆無な点です。ここでは、タダでは座らせない。あたかも、そう言っているように見えます。今後作られるであろう、割高な喫茶店。そこに入らなければ、イスはない。そんな無言の通告が聞こえてくるようです。敵対的建築Hostile Architectureの典型例のように受け取れました。ベンチ廃止で、飲食店内のみイスがある。それは、今の各国の空港で一般的な傾向です。鉄道事業を私物化。箱物、構内営業利権ずくで、好立地のフアランポン駅を廃止。そうした、私利私欲運輸大臣の考える事が、透けて見えます。
コメントありがとうございます。たしかにバンスー中央駅構内にはベンチが見当たりませんでした!世界的にそういう傾向なんでしょうか?今はまだガランとしていますが、今後施設が充実して、少しでも愛着がわくような駅に育っていってほしいです。