2022年4月、昨年からブログで紹介させてもらっているJALグループのLCC「ZIPAIR」に初搭乗させてもらいました!
早く乗ってみたいと思いながらも、入国規制・検疫などもあり実現していなかったのですが、規制緩和を受けて一時帰国が実現し、やっとZIPAIRにも乗ることができたんです。ここまで長かった…。
しかも、席は180度リクライニングできて寝転べるビジネスクラス並みに快適なフルフラットシート(ZIP Full-Flat Seat) です!
これが想像以上に良くって。
特にバンコク・スワンナプーム空港発の便は深夜便なので、飛行機の中で足を延ばしてちゃんと寝られるのがすごくありがたかった。おかげで日本に着いてからも朝から元気いっぱいで活動できました。
しかも、預け荷物や機内食など全部込みこみで片道6万円台(※4月上旬の搭乗日時点)で、この快適さが手に入るんです
これならちょっと頑張れば手が届く価格ですよね。
この投稿では、ZIPAIRのバンコク→成田行きのフルフラットシート(ZIP Full-Flat Seat)について、詳しくレビューしていきたいと思います。
一度この快適さを知ってしまうと、もうエコノミーには戻れないかも…。
- チェックインでは預け荷物の重量オーバーに注意!
- バンコク・スワンナプーム空港にはZIPAIR用ラウンジはなし
- 搭乗
- フルフラットシート(ZIP Full-Flat Seat)をレビュー。ごろんと水平に寝転がれる最高のプライベート空間だった!
- 機内食は事前オーダー制(有料)。好みのメニューを選べます
- アメニティーセットが必要な人は事前に購入しておこう
- 機内販売は自分のスマホ・タブレットからオーダー
- 機内エンターテインメント(映画・音楽など)
- 機内で使える無料インターネットは実際どう?
- トイレ(ラバトリー)
- 客室乗務員さんのサービス
- ZIPAIRフルフラットシート(バンコク→成田)で実際にかかる費用は驚きの6万円代
- 全体的な感想
チェックインでは預け荷物の重量オーバーに注意!
私がZIPAIRに乗ったのは2022年4月上旬のこと。そろそろバンコク・スワンナプーム空港も混み始めているとSNSで見ていたので、出発時刻の3時間半ほど前には空港に入りました。
たしかに以前と比べると人は戻ってきているようでしたが、混んでいるほどではなかったかな。
今回利用するのはこちらの便です。
◆ZIPAIR ZG52便
- バンコク発 23:15 ⇒成田着 7:30(翌日)
- 毎日運航
ZIPAIRのチェックインカウンターは、約3時間前の20:20ごろオープン。
カウンターのオープン時間には数名が並んでいるくらいで、スムーズにチェックインできました。
ZIPAIRに限らず、LCCは預け荷物は有料です!
事前に荷物の重量をチェックして、適した預け荷物を購入しておくのがポイント。
チェックインカウンターで重量オーバーになって追加すると手数料がとられるので、必ず事前に重量を確認しておきましょう。
荷物を吊り下げて重さをはかるラゲッジスケールがあると旅先でも量れて便利です。
ちなみに機内に無料で持ち込める手荷物は2つまで、合計7㎏以下に制限されています。それ以上持ち込む場合は、手荷物も追加購入する必要があります。
バンコク・スワンナプーム空港にはZIPAIR用ラウンジはなし
バンコク・スワンナプーム空港にはZIPAIR用ラウンジはありません。
フルサービスキャリアのビジネスクラスとは違い、ZIPAIRのフルフラットシートは純粋にシートが確保できるだけ。その他のサービスはスタンダード席と一緒です。
つまり、豪華な機内食も無いし、ラウンジサービスも付いていません。
だからこそ、これだけの低価格が実現できているんでしょう。「必要なサービスは自分で購入してね。」というスタイル。いるものといらないもの、全部自分で選べるところがZIPAIRの良いところ!
搭乗
搭乗においても、特にフルフラット席が優先されるわけでなく一斉に搭乗しました。
フルフラットシート(ZIP Full-Flat Seat)をレビュー。ごろんと水平に寝転がれる最高のプライベート空間だった!
そしてこちらが、ZIPAIRのフルフラットシート(ZIP Full-Flat Seat)です!
窓際に1席ずつ、中央に2席並ぶ形で配置されています。
私が実際に搭乗した当日は深夜便で暗い写真しか撮れなかったので、帰りの便でお願いして明るい時の写真を撮らせてもらいました。
上の写真が通常時の座席。
それがこうなって…
さらにぺたんと180度リクライニングされたフルフラット状態になります!
この操作はすべて下のボタン長押しで行うことができました。
フルフラットで寝転んだ状態でも手が届くところにもボタンがあり、簡単に起きた状態に戻せます。ボタンそばにある小さなポケットも、イヤホンを入れたりして重宝しました。
下の写真が私が実際に座った席。この時は夫と一緒だったので、中央に2人並ぶ形で座らせてもらいました。
ZIP Full-Flat は1席ごとが独立したプライベート感を重視した造りになっていますが、中央の並び席なら仕切りを開けることで隣の人と会話することができます。
それでも会話するにはかなり体を前に折り曲げないといけないので、必然的に声を交わすのは最低限に。
もちろん、仕切りを閉じれば完全に一人の世界になります。もし隣が知らない人だっとしてもまったく問題ないと思います。
フルフラットシートの一番良いところは、こんな風に足を延ばして寝転べるところ。もう本当に楽ちん!最高!
首元あたりには、小物を収納できるスペースがありました。
その下には電源完備!機内でスマホを充電できるのは助かる。
CAさんの呼び出しボタンもこちらにあります。
下の写真は座席を立てた状態で前を向いたところです。正面に書類入れがあって、その横には上着や小さな袋などを吊り下げられるフックがあります。
機内食を食べるときに使う机は、左の方からこんな風に出てきて…。
こうなります。
足元の様子です。
フルフラットシートの機能をまとめるとこんな感じです。
これは座った状態で前の方の席を撮影したもの。
1席1席が独立してしっかり囲われて、プライベート空間が保たれているのが分かると思います。周りを見渡しても他の乗客の方の顔が見えない造りになっていました。
私は飛行機ではあまり眠れない方なんだけれど、フルフラットシートのおかげで眠れました。
それに足を延ばして寝転んで目を閉じているだけでも、小さい座席に座りっぱなしよりはずっと体が楽です。
ただ上を向いて寝ると天井の明かりが気になりました。アイマスクは絶対にあった方が良いです。
それから飛行機のゴーっというエンジン音と、時折鳴る特徴的な「ポーン」という音も気になって。
ですから、ゆっくり寝るなら耳栓も絶対にあった方が良い。
持っていない人は、後述するアメニティーセットの購入をおすすめします。
フルフラットシート(ZIP Full-Flat Seat)は、6歳以下のお子様を同伴する方は利用することができません。
機内食は事前オーダー制(有料)。好みのメニューを選べます
機内食は好みのメニューを事前にオーダー(有料)しておくシステムです。
深夜便だから別に食べなくても良かったのだけれど、ZIPAIRの機内食がどんな感じか気になったのでオーダーしてみました。
ご飯のタイミングはシートベルト着用サインが消えたらすぐのタイミング。お夜食的な感じですね。
さっぱりヘルシーいくらおろし蕎麦(1,300円)
私は夜でも軽く食べられそうな「さっぱりヘルシーいくらおろし蕎麦(1,300円)」をオーダーしておきました。ツルっとのど越しが良く、深夜でもぺろりと完食です。これはお夜食にぴったりだわ~。
お蕎麦もつゆも美味しかった。冷たいメニューだからか、出てくるのも早い!
お水は機内食に無料で付いてきました。これはありがたい。
ボリューム満点 三元豚のカツサンド(1,100円)
夫が頼んだのは「ボリューム満点 三元豚のカツサンド(1,100円)」。
これが想像以上のボリュームだったらしく!すごくお腹いっぱいになったそう。飛行機を乗る前に夜ご飯を食べ逃した人におすすめ。
味も美味しかったらしいのですが、ちょっとカツが冷えていたのだけが残念だったと言っていました。
このように、ZIPAIRでは全員一律の機内食ではなく有料で好きなメニューを選べます。メニューには美味しそうな日本食が多く、どれを選ぼうか目移りしちゃうほど。
アメニティーセットが必要な人は事前に購入しておこう
ZIPAIRではひざ掛けなどのアメニティーの貸し出しはなく、必要な方は有料で事前購入するシステムです。
席についてすぐくらいのタイミングで、事前購入していたアメニティーセットを手渡してくれました。
ZIPAIRの袋に入っています。
ふわふわのひざ掛けは、家でも職場でも違和感なく使えそうなデザインが良い。しっかり厚手で、防寒性も抜群です。後でタグを見たら高島屋のものでした!
それから機内で使えるスリッパ。
アイマスク。
これがあれば寝ころんで上を向いても光が気になりません。いつもはエコノミー席で前を向いて座っているから気が付かなかったけれど、飛行機の天井の明かりってけっこう明るいんですね。
そしてもう一つの必須アイテムの耳栓。
ネックピローは空気で膨らませるタイプ。ポンプが付いているから膨らませるのも簡単です。空気を抜けばペタンとなるから荷物にもなりません。
ここまでのセットだと2,500円ですが、私は⁺500円して3,000円でトートバッグが付いているタイプを買いました。ZIPAIRに乗った記念に。
なお、アメニティーセットを事前購入しなかった方も、もし必要であればひざ掛けなどを機内販売を利用して当日購入することができます。ただセットではなくバラでの販売になるので割高になります。
機内販売は自分のスマホ・タブレットからオーダー
次に機内販売についてです。
機内販売はQRを読み込んで、自分のスマホやタブレット上で注文できる仕組みでした。
アメニティーなどのグッズ類と、軽食・ドリンクを買うことができます。
フードメニューは以下のとおりです。
上は座席にあったメニュー表を撮影したものですが、実際に注文するときには自分のスマホやタブレットから行います。こんな風に画像入りで表示されて、とても見やすかったです。
このように、機内食を事前にオーダーし忘れた方でもカップ麺などの軽食やスナックであれば機内で買えます。決済はWeb上でクレジットカードでできました。
また、お子様用の離乳食もちゃんと用意されています。
ただ注意しないといけないのが、機内販売がタイ時間3:30くらい(日本時間5:30)くらいには終了していたこと。
ひと眠りして起きてから何か頼もうと思っても、機内販売が終了している可能性が高いんです。着陸前に腹ごしらえしたい方は、寝る前にあらかじめ購入しておくのが良さそう。
機内エンターテインメント(映画・音楽など)
ZIPAIRには、スタンダード席にも、フルフラット席にも備え付けのモニターはありません。ですから映画等が見たかったら自分のスマホやタブレットで見る仕組みになっています。
とはいえ機内エンターテインメントが何も用意されていないわけではなく、機内インターネットを通じて映画や音楽などにアクセスできます。
映画は10作品くらいのラインナップ。いつか見てみたいと思っていた有名作品ばかりです。子供向けには「アナと雪の女王2」がありました。
試しに見てみた映画「ラ・ラ・ランド」は、日本語吹き替え+中国語字幕。ミュージカル映画だから日本語字幕にしたかったけど、言語設定って変えられたのかな?そこらへんがちょっと分からなかった。
フライトマップもありました。
飛行中フライトマップを何度も確認してしまうんですよね~。早く着かないかなって。
機内で使える無料インターネットは実際どう?
そしてZIPAIRの大きな特徴が、空の上でも無料で使える機内インターネットがあることです。
「飛行機の中ではインターネットは使えない(使えても高い)」という従来のイメージを覆す、画期的なサービスです!
これがどれくらい使えるのかも気になっていたポイントでした。
行き(バンコク→成田)は、深夜便ということもありSNS(TwitterやInstagram)をちょっと見たり投稿したりしたくらいでしたが、問題なく使えました。テキスト系ならまったく問題なさそう。
帰り(成田→バンコク)は、SNSを見たり、LINEを送ったり、ネットサーフィンをしたりと、長時間がっつり使ってみました。基本的には問題なく使えましたが、ときどき読み込みが遅かったり、つながらない時間帯もありました。
さすがに地上と同じようにとはいかないようです。
動画など通信容量が必要なものは厳しい気がするので、機内で見たい動画があれば事前にダウンロードしておくのが良いと思います。それかZIPAIRの機内エンターテインメントから選んで見るかですね。
とはいっても、機内でも地上にいる家族や友人とやりとりできるのは画期的!そういう意味でもストレスフリーなフライトでした。
トイレ(ラバトリー)
トイレ(ラバトリー)も使ってみました。
さすが新しい航空会社だけあって、トイレもピカピカです!
何回かトイレに行く機会があったのですが、私が使用したトイレには全部おむつ交換台がついていました。
消毒スプレーも完備されています。
客室乗務員さんのサービス
今回私がお世話になった客室乗務員さんたちは、皆さん日本語で接客してくださいました。お話した感じだと日本人の方ばかりだったように思います。
日本人としては日本語で接客してもらえると安心感があって嬉しい。フライトを通じて笑顔で接していただき、それもあって気持ち良いフライトになったと思います。
ZIPAIRフルフラットシート(バンコク→成田)で実際にかかる費用は驚きの6万円代
最後に大事な料金についてです。
バンコク(スワンナプーム空港)から成田まで、ZIPAIRのフルフラットシートを利用した場合、実際にかかった費用はこちらのとおり。※4月上旬の搭乗日時点
価格(円) | |
ZIP Full-Flat(フルフラット席) | 56,085 |
預け荷物(23kg)×1個 | 5,648 |
アメニティーセットB(バッグ込み) | 3,000 |
機内食(そば) | 1,300 |
諸税 | 2,804 |
合計 | 68,837 円 |
まっすぐ足を延ばして寝れるフルフラットシートを利用して、機内食もしっかり食べても、驚きの6万円台です!
アメニティーセットや機内食が不要な方はここからさらに削れますし、荷物が14㎏以内に収まるなら4,431円となり、さらに節約できます。
もし短期出張などでバンコクにいらっしゃる方で、預け荷物無しなら、機内持込手荷物重量追加料金を付けても5万円台におさまっちゃう。
価格とのバランスを見ながら自分に必要なサービスを選んでカスタマイズできるのがZIPAIRの好きなところです。
全体的な感想
以上、バンコク・スワンナプーム空港から成田空港まで、ZIPAIRのフルフラットシートを利用したフライトについてレビューしました。
やはり「足を延ばして寝転がれるフルフラットシートが快適すぎる。」これに尽きます。機内でしっかり休息がとれるから、日本に着いても朝から元気に行動できました。
それでいて、機内食などいろいろ付けても6万円台におさまっているという価格が驚異的だと思います。
機内に無料インターネットがある点もすごく良かった。機上からでも家族や友達と連絡がとれるし、動画や音楽を聴く以外にも、SNSやネットサーフィンなど、機内での過ごし方に幅が出ます。
最後に成田着という点について。
以前なら羽田でなく成田着というのはデメリットの方が大きかったと思うのですが、今は成田からLCCがたくさん飛んでいるので、飛行機を乗り継いで地方へ向かう場合にも便利でした。これは嬉しい誤算だった!
もしまた日本に帰国する機会があれば、ちょっと背伸びをしてでも、ぜひZIPAIRのフルフラットシートを利用したい。それくらいフルフラットシートは快適でした。
ご予約はZIPAIR公式サイトからどうぞ。
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