タイに住んでみて衝撃を受けたことといえば、道端にゴロゴロと犬が寝転んでいることです。
セブンイレブンの前など涼しいので良くみかけますね。セブン犬と呼ばれていたりして、日本では有り得ない光景です。
こんな風にどこでも犬がいるので、日本と違って殺処分はしないのかと思ってたら、そうではないらしいのです。
野良犬から国王犬になったトーンデーン
昔、殺処分される直前だった犬を国王陛下が救い、その子犬を国王犬として飼うようになりました。
野良から一転、国王犬になった犬の名はトーンデーン。そのトーンデーンにまつわる物語がこちらです。
なんとタイの前国王陛下(ラーマ9世)自らが筆をとられたものなんです!
奇跡の名犬物語の概要
奇跡の名犬物語のストーリーの概要を紹介したいと思います。
トーンデーンの母犬は、他の数匹と共に裏町の人々に可愛がられて生活していました。
しかしある日、役人によって捉えられ処分されることになります。地域の住民たちはそれに反発し、そのことが国王の耳に入って、国王は処分をやめさせます。
犬たちは裏町に戻ってそれぞれ生活するのですが、トーンデーンの母犬は子犬を産みます。そのうちの一匹がトーンデーンです。
国王はトーンデーンを王犬として飼うことにしました。
物語の後半では、トーンデーンがいかに素晴らしい犬なのかが例を挙げて詳しく紹介されています。
私は大学の図書室で珍しく日本語の本をみつけたので読んでみたのですが、国王としての威厳がありながらトーンデーンへの愛の溢れた内容で、感動しました。
タイの方々を見ていると、国王陛下を本当に敬愛しています。映画の前には必ず起立するし、お誕生日には多くの方が国王の誕生日カラーである黄色の服を着て盛大にお祝いします。
日本人の私には、国王がタイの方にとってどんな存在かいまいち分からなかったのですが、この本を読んで、タイの方々がどうしてそこまで国王陛下を敬愛するのかその一端がわかった気がしました。
タイに住んでいる方、タイに興味のある方にオススメしたい本です。