JALグループのLCC『ZIPAIR』、成田空港発バンコク・スワンナプーム空港行の搭乗記です。エコノミークラスに相当するスタンダードシートについてレビューしていきます!
結論から言うと、スタンダードシートでもLCCと思えないくらい広くて快適でした。そして新しい航空会社だから、シートがピカピカで気持ちよかった。
成田からバンコクまでは約6時間半かかりますが、機内でも無料のインターネットが使えるので、映画鑑賞のほかに、家族とLINEをしたり、SNSを見たりと、できることの幅が広がってそんなに長く感じません。
ほかにも機内食(有料)の和食メニューが豊富だったり、機内で『白い恋人』が買えたりと、これまでのバンコク行き国際線LCCでは無かった嬉しいポイントが満載でした。
それでいて価格は席のみだと片道1万6千円台と格安!オプションを付けても2~3万円くらいにおさまります(2022年4月下旬時点)。
お値段と相談しながら自分に必要なオプションだけを選べるのもZIPAIRの良いところです。
以下、詳しくレビューしていきます!
- チェックインでは預け荷物の重量オーバーに注意!
- ラウンジ利用券を事前購入。美味しいケーキとともに優雅な時間を過ごす。
- 搭乗
- スタンダード席レビュー。LCCだけどフルサービスキャリアと遜色ない快適シート
- 機内食は事前オーダー制(有料)。好みのメニューを選べます
- アメニティーセットが必要な人は事前に購入しておこう
- 機内販売は自分のスマホ・タブレットからオーダー
- タイへのお土産に!機内で「白い恋人」が買える
- 機内エンターテインメント(映画・音楽など)
- 機内で使える無料インターネットは実際どう?
- トイレ(ラバトリー)
- 客室乗務員さんのサービス
- ZIPAIRスタンダードシート(成田→バンコク)で実際にかかる費用は?
- 全体的な感想
チェックインでは預け荷物の重量オーバーに注意!
今回私が利用させてもらったのはこちらの便です。2022年4月下旬の平日に搭乗しました。
◆ZIPAIR ZG51便
- 東京(成田)発 17:05 ⇒バンコク(スワンナプーム)着 21:45
- 所要時間 約6時間40分
- 毎日運航
ZIPAIRは成田空港第1ターミナル北ウィングです。ターミナルを間違えないように注意!
第1ターミナル北ウィングは使用している航空会社が少ないのか、なんとなくガラーンとしていました。
チェックインカウンターは、出発3時間前の14:05にオープン。
最初に自動チェックイン端末に案内されたけれど、システムトラブルなのか結局使えなくてカウンターで手続きしてもらいました。
チェックインで確認されたのは、
- パスポート
- タイランドパスのQRコード
- 帰りの航空券(ない場合はタイのビザ)
の3点。
丁寧かつスムーズに手続きを行ってくださいました。
ZIPAIRに限らず、LCCは預け荷物は有料です!
事前に荷物の重量をチェックして、適した預け荷物を購入しておくのがポイント。
チェックインカウンターで重量オーバーになって追加すると手数料がとられるので、必ず事前に重量を確認しておきましょう。
荷物を吊り下げて重さをはかるラゲッジスケールがあると旅先でも量れて便利です。
ちなみに機内に無料で持ち込める手荷物は2つまで、合計7㎏以下に制限されています。それ以上持ち込む場合は、手荷物も追加購入する必要があります。
ラウンジ利用券を事前購入。美味しいケーキとともに優雅な時間を過ごす。
成田空港には、ZIPAIR利用客が有料で使えるラウンジがあります。
そこで、ZIPAIRの航空券予約時にオプションでこのラウンジ利用券(1,600円)を購入しておきました。
利用できるのはナリタトラベラウンジ (Narita TraveLounge)です。
ここはZIPAIR利用客以外でも有料で利用できるラウンジですが、私がいた時間帯はほとんど利用客はおらず、ほぼ貸し切り状態でした。
ZIPAIRを通じてラウンジ利用券を購入すると、ケーキまたはアルコールドリンクが1杯ついてきて、単品で購入するよりも多少お得になります。
私はミルクレープを選択しましたが、美味しかった。コーヒー・紅茶、ソフトドリンクは飲み放題です。
有料にはなるけれど、搭乗まで優雅な時間が過ごせます。航空券で節約した分こんなところで贅沢しちゃうのもアリだと思う。
ナリタトラベラウンジ (Narita TraveLounge)について詳しくはこちらもどうぞ。
搭乗
のんびりとしていると搭乗時間(16:36)になりました。
LCCだとバスで駐機場まで移動というのがお決まりですが、ZIPAIRはボーディングブリッジを通じてスムーズに搭乗できました。これだけでもちょっと嬉しい。
スタンダード席レビュー。LCCだけどフルサービスキャリアと遜色ない快適シート
こちらが、ZIPAIRのスタンダード席です。
写真見て気が付いたけど、最前列だと足元がめちゃくちゃ広いですね。
これは後ろから見たところ。3列・3列・3列の並びです。
横から見るとこんな感じ。
LCCだけどフルサービスキャリアのシート並みの広さです。シートが薄めで足元がスッキリするような形になっていることもあって、なおさら広く感じました。
座面はちゃんとクッション性があり、座り心地が良かったです。
また新しい航空会社というのもあり、シートがまだピカピカ新しいのも気持ちが良い。
なお、ヘッドレストは身長に合わせて動かすことができます。
さらに、下の写真のようなタブレットホルダーが付いています。
今回手荷物の重量の関係もあってタブレットは持ってこなかったのですが、スマホを置いてみるとこんな感じ。
タブレットスタンドの奥はちょっとした小物が入れられるスペースになっています。耳栓を入れてみました。
機内食を食べるときに使うテーブルは二つに折りたたまれていて、パカッと広がるタイプです。
シートポケットはスリムな造り。前の網目のところは、ペットボトルを入れるのにちょうど良かった。
そして各座席に充電用コンセントがあるのが嬉しい。かなり重宝しました。
機内食は事前オーダー制(有料)。好みのメニューを選べます
機内食は好みのメニューを事前にオーダー(有料)しておくシステムです。
ご飯のタイミングはシートベルト着用サインが消えたらすぐ。私が乗った時は18時くらいで、夕食にぴったりのタイミングでした。
ただZIPAIRの場合はそれぞれオーダーするメニューが違うので、提供されるタイミングは人によってバラバラで時間差があります。多分順番に温めているんでしょう。
鶏そぼろ丼(1,100円)
私がオーダーしたのは鶏そぼろ丼(1,100円)です。ペットボトルの水は機内食に自動で付いてきました。
中身はこんな感じ。
ちょっとピリ辛&味濃いめの鶏そぼろ丼です。ほかほかに温められて提供されました。全体としては美味しかったです。量もしっかりありました。
バターチキンカレー(1,100円)
別日に搭乗した夫が注文したバターチキンカレー(1,100円)です。
こちらもしっかり温められて提供されたそう。カレーの味もクリーミーな感じですごく美味しかったらしいです。私も次はカレーを食べようかな。
このように、ZIPAIRでは全員一律の機内食ではなく有料で好きなメニューを選べます。メニューには美味しそうな日本食が多く、どれを選ぼうか目移りしちゃうほど。
アメニティーセットが必要な人は事前に購入しておこう
ZIPAIRではひざ掛けなどのアメニティーの貸し出しはなく、必要な方は有料で事前購入するシステムです。
私は往路で購入したZIPAIRのアメニティーセットを使用しました。ただ、この時間帯のスタンダード席なら、ひざ掛けとネックピローがあれば十分な気もします。
ちなみに、私が購入したZIPAIRのアメニティーセットはこんな感じでした。
ふわふわのひざ掛けは、家でも職場でも違和感なく使えそうなデザインです。しっかり厚手で、防寒性も抜群です。後でタグを見たら高島屋のものでした!
ネックピローは空気で膨らませるタイプ。ポンプが付いているから膨らませるのも簡単です。空気を抜けばペタンとなるから荷物にもなりません。
ここまでのセットだと2,500円ですが、私は⁺500円して3,000円でトートバッグが付いているタイプを買いました。ZIPAIRに乗った記念に。
なお、アメニティーセットを事前購入しなかった方も、もし必要であればひざ掛けなどを機内販売を利用して当日購入することができます。ただセットではなくバラでの販売になるので割高になります。
機内販売は自分のスマホ・タブレットからオーダー
次に機内販売についてです。
機内販売はQRを読み込んで、自分のスマホやタブレット上で注文できる仕組みでした。
アメニティーなどのグッズ類と、軽食・ドリンクを買うことができます。
フードメニューは以下のとおりです。
上は座席にあったメニュー表を撮影したものですが、実際に注文するときには自分のスマホやタブレットから行います。こんな風に画像入りで表示されて、とても見やすかったです。
このように、機内食を事前にオーダーし忘れた方でもカップ麺などの軽食やスナックであれば機内で買えます。決済はWeb上でクレジットカードでできました。
また、お子様用の離乳食もちゃんと用意されています。
機内食についてくるお水でしのげるかと思っていたけれど、やっぱり最後にのどが渇いてジンジャエールをオーダー。
美味しかったです。
タイへのお土産に!機内で「白い恋人」が買える
ZIPAIRの機内販売で「白い恋人」が買えるのも注目ポイント!
タイの方に日本土産を買うなら「白い恋人」を買っておけば間違いないというくらい、タイで大人気の一品です。
私も今回「白い恋人」をお土産に買って帰ろうと思っていたので、フライト予約時に事前にオーダーしておきました。
白い恋人 12枚入り 800円
事前購入していた「白い恋人」は、CAさんが離陸前に手渡してくれました。本当に機内で「白い恋人」が買えた!すごい!
事前予約では最大1箱しか買えなかったので、さらに機内販売でもうひと箱追加購入してみました。
CAさんに聞いてみたところ、機内販売では購入数の制限は無いそう。ただし機体への搭載数が10個程度なので早い者勝ちになるんだとか。なるほど。
LCCだと持ち込み手荷物の数や重さも気になるから、購入するお土産の量も抑えがちになるけど、こうやって機内で買えるならいいですよね。
特に「白い恋人」は北海道以外だと買える場所が限られています。
私も東京でけっこう探したけれど、成田空港の出国後のお土産店でしか見つけられなかったんですよね。最後の砦としてZIPAIR機内で購入する機会があるのはいいな~と思います。
機内エンターテインメント(映画・音楽など)
ZIPAIRには、スタンダード席にも、フルフラット席にも備え付けのモニターはありません。ですから映画等が見たかったら自分のスマホやタブレットで見る仕組みになっています。
とはいえ機内エンターテインメントが何も用意されていないわけではなく、機内インターネットを通じて映画や音楽などにアクセスできます。
映画は10作品くらいのラインナップ。いつか見てみたいと思っていた有名作品ばかりです。子供向けには「アナと雪の女王2」がありました。
試しに見てみた映画「ラ・ラ・ランド」は、日本語吹き替え+中国語字幕。ミュージカル映画だから日本語字幕にしたかったけど、言語設定って変えられたのかな?そこらへんがちょっと分からなかった。
フライトマップもありました。
飛行中フライトマップを何度も確認してしまうんですよね~。早く着かないかなって。
機内で使える無料インターネットは実際どう?
そしてZIPAIRの大きな特徴が、空の上でも無料で使える機内インターネットがあることです。
「飛行機の中ではインターネットは使えない。使えても高。」という従来のイメージを覆す、画期的なサービスです!
これがどれくらい使えるのかも気になっていたポイントでした。
行き(バンコク→成田)は、深夜便ということもありSNS(TwitterやInstagram)をちょっと見たり投稿したりしたくらいでしたが、問題なく使えました。テキスト系ならまったく問題なさそう。
帰り(成田→バンコク)は、SNSを見たり、LINEを送ったり、ネットサーフィンをしたりと、長時間がっつり使ってみました。基本的には問題なく使えましたが、ときどき読み込みが遅かったり、つながらない時間帯もありました。
さすがに地上と同じようにとはいかないようです。
動画など通信容量が必要なものは厳しい気がするので、機内で見たい動画があれば事前にダウンロードしておくのが良いと思います。それかZIPAIRの機内エンターテインメントから選んで見るかですね。
とはいっても、機内でも地上にいる家族や友人とやりとりできるのは画期的!そういう意味でもストレスフリーなフライトでした。
トイレ(ラバトリー)
トイレ(ラバトリー)も使ってみました。
さすが新しい航空会社だけあって、トイレもピカピカです!
何回かトイレに行く機会があったのですが、私が使用したトイレには全部おむつ交換台がついていました。
消毒スプレーも完備されています。
客室乗務員さんのサービス
今回私がお世話になった客室乗務員さんたちは、皆さん日本語で接客してくださいました。お話した感じだと日本人の方ばかりだったように思います。
日本人としては日本語で接客してもらえると安心感があって嬉しい。フライトを通じて笑顔で接していただき、それもあって気持ち良いフライトになったと思います。
ZIPAIRスタンダードシート(成田→バンコク)で実際にかかる費用は?
最後に大事な料金についてです。
成田からバンコク(スワンナプーム空港)まで、ZIPAIRのスタンダードシートを利用した場合、実際にかかった費用はこちらのとおり。※私が利用した2022年4月末時点での価格
価格(円) | |
ZIP STANDARD(スタンダード席) | 12,500 |
預け荷物(23kg)×1個 | 4,500 |
機内食(鶏そぼろ丼) | 1,100 |
ラウンジ利用料 | 1,600 |
諸税 | 3,847 |
白い恋人×2 | 1,600 |
ジンジャエール | 300 |
合計 | 25,447 円 |
ラウンジを使って、お土産まで買っても25,000円ほどです!!なんというコスパ。
余計なものを削って、席と預け荷物(23㎏)のみにすれば20,847円。荷物が14㎏以内に収まるなら19,847円となり、さらに節約できます。
もし短期出張などでバンコクにいらっしゃる方で、預け荷物無しなら、機内持込手荷物重量追加料金(2,500円)を付けても2万円以下におさまっちゃう。
価格とのバランスを見ながら自分に必要なサービスを選んでカスタマイズできるのがZIPAIRの好きなところです。
全体的な感想
以上、成田空港からバンコク・スワンナプーム空港まで、ZIPAIRのスタンダードシートを利用したフライトについてレビューしました。
今回は夕方の便ということもありずっと眠らずにいたのですが、LCCなのに広めのシートだったので快適でした。
とはいっても6時間半ってやっぱり長いのですが、機内でも無料でインターネットが使えるおかげで、映画を見たり、LINEしたり、SNSを見たりと、選択肢が広がったのは良かったです。
今回私は機内食も食べたし、ラウンジも利用して、お土産も買ってとずいぶん贅沢したと思いますが、それでも25,447 円。素晴らしいコストパフォーマンスです。
これならコスト面では割と気軽に日本とタイを行き来できます!
日タイ両国の検疫の要件も少しずつ緩くなってきているので、2022年は旅行で日本からタイにいらっしゃる方も多くなるんじゃないかな。
コストを抑えつつ、自分にちょうど良いレベルの快適さのフライトを求めるなら、ZIPAIRはすごくおすすめです!
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