コメント欄でチュラロンコン大学のタイ語コース(Intensive Thai Program)についてご質問をいただいたので、これを機会に私なりの感想をまとめておこうと思います。通っている当時は授業についていくのに必死でなかなかブログに手が回らなかったので…。
今ではもう懐かしい思い出になってしまいましたが、思い出せる限り書いてみます!
ちなみに私が通学していたのは2014年冬から2015年春にかけてです。今はコース改変等されているかもしれませんので、最新情報は事務局にお問い合わせくださいね。
チュラロンコン大学のタイ語コースの基本情報
さて、まずは基本情報から。
チュラロンコン大学のタイ語コースの正式名称は、Intensive Thai Programといいます。チュラロンコン大学の文学部の中の特別コースという位置づけです。
授業は月曜から金曜まで毎日3時間行われ、一つのレベルで6週間続きます。それから2週間ほど休みがあって次のコースが始まる感じです。
英語での情報は公式ホームページにまとまっているので、チェックしてみてください。
各コース概要
コースは、TH1からTH9まであります。私が実際に受講したのはTH3とTH4だけなので、それ以外はクラスメイトから聞いた情報です。
初級編 9:00-12:00
- TH1: タイ語を初めて学ぶ人向け
- TH2: タイ文字の導入
- TH3: ある程度のまとまりのある文章を読める
中級編 13:00-16:00
- TH4: TH3の延長な感じ
- TH5: TH4の延長な感じなのかな?
- TH6: 新聞を読むレベル
上級編 13:00-16:00
TH7,8,9はレベル的には変わらず、文化、社会、言語のそれぞれのテーマで授業が行われます。
授業料
1コースの授業料は27,000バーツ!!⇒2023年現在は値上げして29,500バーツ(約117,000円)。
けっこう高いんですよね。9コース全部受講した場合、252,000バーツ(約882,000円)です。チュラ大のタイ語コース、とっても良いと思うけれどここだけがネックなんです。
チュラロンコン大学のタイ語コースの申し込み方法
上の写真の手前の建物がタイ語コースの授業が行われる、文学部の建物です。こちらの4階に申し込みなどを行うオフィスがあります。
必要書類がそろっていて、指定口座に入学金を振り込むことができればオンラインでも申込みできそうですが、学校の雰囲気を知るためにも一度オフィスに話を聞きにいくといいんじゃないかと思います。
TH2以降から受講する人のための入学試験
タイ語の初学者を対象とした、TH1から受講を希望する場合には入学試験はありません。
ただし、他のタイ語学校で既に勉強していたり、独学である程度しゃべれる・書けるって人は入学試験を受けてTH2以上のコースから受講することが可能です。
2019年の入学試験の日程が公式ホームページに載っていました↓。私が受講した時は公式ホームページはこんなに親切じゃなかったですよ…笑
チュラロンコン大学タイ語コース・入学試験の内容は2つ。筆記テストと面接です。
筆記テストは、各コース共通のものを使い、問題文からオールタイ語です!かなり難しいですが、実力を測るのが目的なので別に出来なかったからってどうってことありません。読み書きはさっぱり、という人は筆記テストは飛ばしても大丈夫です。
面接では先生とタイ語で会話し、また文章を音読するように言われました。そして、その場でどのコースからの受講になるかが伝えられます。
私の場合は、ソーソートーというタイ語学校でタイ語会話とタイ文字を学んでいたので、TH3からの受講でした。
ここで一応クラス分けはされますが、コースの途中で上のコースに変更になったり、飛び級する人もいたみたいなので、けっこう流動的な感じです。
チュラロンコン大学のタイ語コースの授業内容
さて、2015年のチュラロンコン大学のタイ語コースの授業内容について、私が受講したTH3とTH4について紹介します。
TH3
TH3は1冊の教科書に沿って行われます。
内容は๑ สัตว์ から ๘ ความรัก まで8単元。更に1単元は会話文と文章から成っています。
3日間の授業で1単元を終わらせる感じです。参考に教科書をちょろっと引用して載せておきます。
会話のページ。
1単元ごとに単元のテーマについて文章を作る宿題が出て、3日目にはペーパーテストがあります。ペーパーテストの点数は修了試験の点数に加味されるので、気が抜けません。
そして、2単元に1回はみんなの前で話すプレゼンテーションがあります。
これが最大の難関であり、このタイ語コースの楽しみでもあります。皆それぞれに工夫をこらして発表していました。終わったら先生から講評があり、改善点なども指摘してもらえます。
TH4
TH4になると、会話文が無くなり、TH3より長めの文章を読みます。こちらも8単元です。
TH3との違いは、プレゼンテーションの回数が多いことと、時たま文法の授業があることです。
3日に1回プレゼンテーションがあるので、常に発表の内容を考えているような状態で、それに日常会話ではあまり使わないような単語も覚えないといけないし…なかなかハードな日々でした。
でも、TH4を終えて、テレビやラジオから聞こえてくる単語で分かるものがグンと増えた気がします。
各コースのレベル感を知りたい方は、事務局に行けば教科書を見せてもらえます。教科書だけ欲しいという方には、以前は教科書だけの販売もしていましたが、現在は不明です。
チュラロンコン大学のタイ語コースのアクティビティについて
チュラロンコン大学のタイ語コースでは、通常の授業以外にもたくさんのアクティビティが設けられています。
アクティビティの種類は全部で3つ。
- タイ語の映画鑑賞
- ソーダパーティー
- 遠足or体験型授業
アクティビティとはいっても、これらに一定時間数以上出席しないと、タイ語コースを修了できないので実は侮れないんです。
どんなものかをちょっとだけ解説しますね。
1 タイ語の映画鑑賞
午前授業のクラスは午後に、午後授業のクラスは午前中に組み込まれていて、大きな教室に集まって、プロジェクターで映しだされたタイ語の映画を見ます。
英語字幕付きなので安心…のはずですが英語の方が苦手な私には微妙。それでもけっこう楽しめましたよ。
2 ソーダパーティー
ソーダパーティーは午後授業のクラスが終わった後に開催されます。
ボランティアで本物のチュラ大のタイ人の学生さんが参加してくれたりして、学生生活のことを聞けるので興味深い。タイ語に関係するクイズ大会が開催されたりもします。タイのおやつを食べながら、ソーダを飲みながら充実のひとときです。
3 遠足or体験型授業
こちらはその時々で異なったプランが組まれますが、基本的には半日かけてのお出かけになります。私達の時には、博物館に行ったりしました。
こんな感じで、大学生に戻った気分が味わえるアクティビティが盛りだくさんです。
チュラロンコン大学のタイ語コースについてよくある質問
最後に、チュラロンコン大学のタイ語コースについて私が入学する前に疑問に思っていたこと、うわさ話で聞いていたことに答えるQ&Aでまとめてみます。
Q チュラロンコン大学のタイ語コースにはどんな人が通っているの?
コースによって多少ばらつくとは思うのですが、私が通っていたクラスで一番多いのは日本人でした。
あと、日本人とタイ人のハーフの方も!!しゃべれるけど文字を習いたくて来ている人が多かったです。
ハーフの方も含めると全体の3分の1が日本人のイメージ。あとは韓国人、台湾人、中国人、ヨーロッパ系の順番かな。
年齢的には大学生or卒業したばかりくらいの若い子が多かったですね。それか日本人駐在員の人で会社が最初の数ヶ月は学校に通わせてくれるっていう人。あと駐在員の奥さん 。
国籍も年齢もバラバラだったけど一生懸命タイ語を学ぶっていう点は共通していて、みんなに良い刺激をもらって頑張ることができました。
Q チュラロンコン大学のタイ語コースはどんな人にオススメ?
チュラロンコン大学のタイ語コースは、レベルが上がるにつれて「読み書き」に特化していく印象でした。
プレゼンテーションで実際に発声する機会は設けられますが、会話をする機会は少なめです。
本気でタイ語を学んでいる人は、チュラで「読み書き」を、他の学校で「会話」を学んでダブルスクールをしている人が多かったですね。
会話はある程度できるけれど、読み書きを強化したいような1つ上のレベルを目指す人にオススメです。
まずは会話、という人は別の授業料が安いスクールの方が向いているかもしれません。
それから私の体験では無いのですが、クラスメイトに聞いたところによると、タイ文字を最初にやるTH2の授業が一番濃くて面白かったという人が多いです。会話が一段落して、次は文字を学ぼうかというタイミングで入ると伸びるのが早いかもしれませんね。
いろいろ書きましたが、私はチュラのタイ語コースに入ってクラスメイトとタイ語でしかコミュニケーションできない状況になり、更に膨大な宿題とテストを乗り越えたことで、タイ語のリミッターを外してもらった気がします。
やらされるのが苦にならない人、やらされた方が頑張れる人には向いていると思います。
Q チュラロンコン大学のタイ語コースの修了テストはどんな感じ?
ここまで書いて、修了テストについて書いていないことに気づきました。
コースを修了するための条件があって、出席数が足りていること、日々のテスト&プレゼンの点数+修了テストの点数が60%以上とれていること(70%だったかも‥)などを満たす必要があります。
日々のテスト&プレゼンである程度点数がとれていれば、修了テストは50%とれれば大丈夫!と思っていたことだけ記憶しています(笑)
テストの内容は選択問題にリスニングに、最後に記述問題もありました、
Q 1日に単語を100個覚えないといけないって本当?
これは、私がチュラに入る前に聞いていた噂です。これを聞いて「私にはムリーーー」って躊躇した記憶があります。
でも、私が通ったTH3とTH4に限れば、これはウソで、実際は3日で50個くらいのイメージです。
これも聞いた話なのですが、昔はもっとハードなプログラムだったらしいです。なので、昔は1日に100個覚えないといけなかったのかもしれません。
Q 英語が話せなくても受講できますか?
私自身も英語はほとんど話せませんが、私が受講したTH3、TH4に限って言えば英語が話せなくて困ることはありませんでした。
授業はほとんど全てタイ語で進行します。たまに単語についての説明が難しいときに英語がちょろっと登場するくらいかな。その時にスマホの翻訳機能で検索すれば十分ついていけます。
たまにクラスメイト同士が雑談で英語でしゃべっている中に入れなくて寂しいこともありましたが、基本的には全員タイ語で会話するように心がけているので、大丈夫です。
Q タイ語コース(Intensive Thai Program)の学生も制服を着るのですか?
Intensive Thai Programの学生は制服を着なくても大丈夫です。みんな私服で通っていました。
まとめ:チュラロンコン大学のタイ語コースはタイ語を早く上達したい方・タイでキャンパスライフを体験したい方にぴったり
以上、チュラ大のタイ語コースについて、私が知っている限りの情報をまとめてみました。
実際に通ってみてタイ語漬けの日々はかなりハードではありましたが、チュラロンコン大学のタイ語コースで鍛えられたおかげで、タイ語を話すこと、外国人と会話することについての何らかのリミッターが外してもらえたような気がしています。
また、久々に大学でのキャンパスライフを楽しめたのも良かったです!学食でお昼を食べるのも良い思い出になりました。
このまとめが、これからタイ語学校選びをする方、学校を変えたいと思っている方にとって、少しでも参考になればと思います。
最後に、私のために高い授業料を出して学校に通わせてくれた夫には感謝です!!
タイ語コースも制服着るんですか?
タイ語コースは制服着なくてOKです!
タイ語コースも制服着るんですか?
タイ語コースは制服は着なくても大丈夫です。