毎年10月ごろになると、タイのスーパーやコンビニなど至る所で、黄色地に赤い文字でเจとか齋とか書いた旗を見かけるようになります。タイに引越してきて一年目、最初にこの旗を見かけたときは、全く何のことか分からず戸惑ったことを覚えています。この旗はいったい何なのでしょうか?
黄色地に赤でเจや齋と書いた旗は菜食週間(ギンジェー)のしるし
この黄色い旗は、旧暦9月1日からの9日間にわたって行われる菜食週間(ギンジェー)の印です。
タイ人(特に中華系タイ人)は、この期間中は動物由来の食品を避けて過ごします。
菜食週間(ギンジェー)は、タイに移住してきた中国人の習慣が広まったものと言われています。旗に「齋」という漢字が使われているのはそのためです。また、文字が赤で記されるのは中国でおめでたい色とされるからで、黄色は仏教を表す色だから、なんだそうです。
菜食週間(ギンジェー)期間中に守るべきこととは?
菜食週間(ギンジェー)期間中に守るべきことは、以下のとおりです。
- 動物の肉を食べない
- にんにく、ネギ、らっきょうなどの香りが強い刺激物を避ける
- 甘すぎる、辛すぎる、すっぱすぎるなど、刺激の強い味付けのものを避ける
- 乳製品や卵、動物由来の油なども食べない
- 酒を飲まない
肉を食べないだけでなく、他にも色々と守らなければならないことがあるので大変です!!
そのため、この期間中にはこの項目をきちんと守って作られた専用のごはんが販売されています。
冒頭の黄色い旗は、菜食用の商品がありますよっていうことなんですね。さらに、商品自体にも黄色いシールが貼られて、「菜食週間中に食べても大丈夫な商品ですよー」という目印になっています。
菜食週間(ギンジェー)期間中は仏教の五戒を厳格に守って身を清める
菜食週間(ギンジェー)期間中は、食べ物に気を使うだけでなく、仏教の五戒を厳格に守って身も心も清めるんだそう。仏教の五戒とは、
- 生き物を殺さない
- 盗まない
- 不道徳な性行為を行ってはならない
- 嘘をつかない
- 酒を飲まない
この5つです。菜食週間(ギンジェー)は、年に一度、仏教徒としての自分を見つめ直す機会でもあるわけですね。
もちろん、菜食週間ギンジェーをどの程度厳格に行うかは個人差がありますが、伝統的には以上のようなことを守って過ごすのだそうです。
この通りに行うとダイエットになるような気がして、知り合いのギンジェーをやっているタイ人に聞いてみたことがあるのですが、その方の場合はパンばかり食べるようになるので逆に太ると言っていました。さらに彼女は栄養が偏ってしまい病院でギンジェーを中止するように言われていました…。そこまでやらなくても良い気がするのですがね。
こういった外国の文化に間近に触れることができるのが、海外在住ならではかな。とっても興味深いです。
※ この記事はチュラロンコン大学のタイ語コースのテキスト INTENSIVE THAI ThaiⅣ を参考に作成しました。
バンコクでベジタリアン料理が食べられるお店
最後に私が好きなベジタリアン料理のお店を2つ紹介します。
1つ目は、BTSアソーク駅からほど近いお店。アクセスも良いし、カフェ風のきれいなお店なのでどなたにもおすすめできます。私はここのクイジャップユアンが好き。
もう一つは、チャトゥチャックウィークエンドマーケット近くにあるフードコートです。かなりローカルな感じで、ちょっと異世界に入ったような雰囲気も楽しめます。豆腐のラープが美味しかったです。
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