国鉄のバンコク中央駅「フアランポーン駅」。ドーム型の駅舎が特徴の、旅情あふれる駅です。
100年を超えて長らく愛されてきたフアランポーン駅ですが、新しいバンスー中央駅の開業によってもうすぐ中央駅としての役目を終えるといわれています。
そこで、今のうちに現役のフアランポーン駅を見納めしておこうと見学してきました。
せっかくなので昼間と夜の両方の姿を見てきましたが、どちらも素敵。行きかう列車や人々を見ていると、旅したい欲がむくむくと湧いてきます。
フアランポーン駅閉鎖後は博物館として再開発されるという話もあるみたいですが、現役の駅にしか出せない雰囲気ってありますよね。やっぱり今のうちに現役のフアランポーン駅を見納めしておきたい。
そんな方のために、改めて、私の思うフアランポーン駅の見どころを紹介したいと思います。
◆フアランポーン駅の見どころ
- ドイツのフランクフルト駅をモデルにしたドーム型の駅舎
- 美しいステンドグラス
- 行きかうレトロな列車と旅する人々
- 夜のライトアップ
- 上から見下ろすフアランポーン駅も素敵
フアランポーン駅は2021年12月23日を最後に鉄道駅としての全てのサービスを終了する予定と報道されていましたが、2023年1月現在も稼働中です。
タイ国鉄の長距離列車(特急、急行、快速)は2023年1月からバンスー中央駅(クルンテープ・アピワット中央駅)発着となります。しかし普通列車や観光列車などは今後もこれまで通りフアランポーン駅(クルンテープ駅)を発着するそうです。
場所と行き方
フアランポーン駅は、バンコクの旧市街への入り口付近にあります。地図はこちら。
地下鉄MRTフアランポーン駅直結です。
「フアランポーン駅」ってどんな場所?
フアランポーン駅の開業は1916年。なんと100年以上の歴史のある駅です。
一般には「フアランポーン駅」と呼ばれて親しまれていますが、正式名称はバンコク駅(タイ語でクルンテープ駅)なのだそう。
フアランポーン駅からはタイ全土に向けた国鉄の列車が発着しています。
普段のバンコク生活で国鉄を使うことはありませんが、観光目的でフアランポーン駅から国鉄に乗ってみたことは何度かあります。
たとえば、フアランポーン駅からバンスー駅の短い路線に乗ってみたり。
ナコンパトムまで国鉄にのって火山エビを食べに行ったこともありました。
チェンマイから寝台列車に乗って、フアランポーン駅まで戻ってきたこともあったな。
どれもすごく良い思い出になっています。
私は体験したことは無いのだけれど、フアランポーン駅から国鉄に乗ってアユタヤに行くのが定番中の定番かな。
フアランポーン駅はいつ閉まるの?
そんな私自身の思い出も詰まったフアランポーン駅ですが近々閉鎖される予定となっています。中央駅としての機能は新しく建設されたバンスー中央駅に移転されます。
フアランポーン駅は2021年12月23日を最後に鉄道駅としての全てのサービスを終了する予定と報道されていましたが、全ての列車の運行を止め閉鎖するわけではなく、当面は近郊列車を中心に少なくとも1日あたり22本の列車が運行されるそう。長距離列車については12月23日にバンスー中央駅へ移転するそうです。
…のはずだったのですが、12月23日に予定されていたフアランポーン駅からバンスー中央駅への機能移転は延期となりました。新たな移転日は早くても来年1月下旬以降になりそう。
そんな気もしていましたが、「タイあるある」でコロコロと情報が変わっていきます。また何かアップデートがありましたら追記していきたいと思います。
フアランポーン駅の見どころは?
さて、前置きはこれくらいにして、フアランポーン駅の見どころについて紹介していきます。
ドイツのフランクフルト駅をモデルにしたドーム型の駅舎
まずは外から、クリーム色をしたドーム型の駅舎をじっくり眺めましょう。この駅舎はドイツのフランクフルト駅をモデルにしているのだそう。
中に入ってみると、その巨大さが良くわかります。
この巨大な待合エリアには、実はエアコンが入っていてけっこう涼しいんですよね。
ここの見どころは、この美しいステンドグラス。緑色のやさしい光が構内にふりそそぎます。
両サイドの2階部分はカフェになっていて、出発する前に小腹を満たすことができます。
こちらがチケットカウンターです。フアランポーン駅ではお坊さんをよく見かけます。
ホームへと向かう出入り口には現国王のラーマ10世と故ラーマ9世のお姿が。そして中央の絵は、タイ鉄道の父といわれるラーマ5世です。ちょうど日本の明治時代に相当する時代のタイの王様です。
プラットホームも見学OK。行きかう列車たちを眺めよう
日本の駅と違い、フアランポーン駅では切符を買わなくてもプラットホームを見学をすることが可能です。
ぜひホームに行って、レトロな列車が行きかう様子を見学しましょう。
そうそう、この雰囲気。
どこもかしこもレトロなんだけれど、時折ある電光掲示板が現代であることを思い出させてくれます。
しっかりマスクを装着した車掌さんたちがお仕事中。声をかけたら、親切に写真撮影に応じてくれました。
ホームの先まで歩いてみました。
なかなかよいお天気。
ちょうど列車が発車するタイミングでした。行ってらっしゃい!
夜のライトアップ
フアランポーン駅はライトアップされる夜に見学するのもおすすめです。
この日はなんだかライトの調子が悪そうで一部のライトは点灯していなかったけれど、それでも十分にキレイです。
昼とは違う駅の雰囲気にドキドキ。
夜のフアランポーン駅は、ぴかぴかに磨かれたプラットホームにライトが反射して、幻想的な雰囲気をかもしていました。
列車を降りて出口へと向かう人々。これからどこに向かうのでしょうか。
ちなみに、ホームから出たところにはタクシーやトゥクトゥクが列をなして客待ちしているので移動には困りません。
もちろん、地下鉄MRTフアランポーン駅もありますしね。
フアランポーン駅を見下ろす絶景
今回、もう一つフアランポーン駅が見えるスポットを訪れてみました。
駅前にあるホテル「The Quarter HualamPhong by UHG」のレストランからなら、フアランポーン駅が見下ろせるのじゃないかと思って。
この日はあいにくレストランは閉まっていたのだけれど、ホテルロビーの一角からガラス越しにフアランポーン駅を見下ろすことができました。
これは、絶景!!
手前がわの旧市街へと向かう昔ながらの街並みと、奥側にある大都会バンコクとの対比が面白い。
フアランポーン駅を動画で見る
2021年10月現在のフアランポーン駅の様子についてYouTube動画にまとめています。動画の方がより雰囲気を感じられるのでぜひ見てみてください。
フアランポーン駅の周辺情報
フアランポーン駅を見学するなら、それにあわせて周辺の中華街ヤワラートやタラートノイ地区を散策してみてはいかがでしょう?
私のおすすめの散策スポットについてはこちらもをご覧ください。
フアランポーン駅周辺は見どころが多いので、思い切ってヤワラート周辺に泊まるのもすごくおすすめです。泊ってしまえば。朝も昼も夜も街歩きを楽しめます。
ただし夜の細い路地の一人歩きは危ないので、気を付けて。
先日私が泊まったMRTワットマンコン駅すぐそばの「ASAI バンコク チャイナタウン」は、清潔でおしゃれでリーズナブルで、すごく良かったです。
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