2019年9月、バンコクの地下鉄MRTが延伸しました。この延伸で、中華街ヤワラートや三大寺院ワット・ポーや王宮(ワット・プラケオ)へのアクセスが格段に良くなりました。
そこで、MRT延伸区間の利用方法と、新駅の周辺の見どころについてまとめて紹介します。
MRTブルーライン延伸区間について
2019年9月の延伸で開通したのは、MRTフアランポーン駅から先の11駅です。
- ワットマンコン(Wat Mangkon)駅
- サームヨート(Sam Yot)駅
- サナームチャイ(Sanam Chai)駅
- イサラパープ(Isaraphap)駅
- タープラ(Tha Phra)駅
- バンパイ(Bang Phai)駅
- バンワー(Bang Wa)駅[BTSシーロム線に接続]
- ペッカセーム48 (Phetkasem 48) 駅
- パーシーチャルーン (Phasi Charoen) 駅
- バンケー (Bang Khae) 駅
- ラックソーン (Lak Song) 駅
このうち、バンワー駅までの延伸区間の新駅と最寄りの観光施設をまとめたのが以下の図になります。
MRTが延伸したことで、バンコクの路線図の全体像は以下のようになりました。今後も新駅開通ラッシュが続く予定です。
バンコクMRTブルーライン延伸区間の新駅周辺の見どころ
次に延伸区間の新駅概要と、周辺の見どころについて紹介していきます。
ここからは、各新駅の周辺情報について、もう少し詳しく見ていきましょう。
MRTワットマンコン駅
ワットマンコン駅はバンコクの中華街ヤワラートのど真ん中にあります。
とりわけ、駅名にもなっている厄除け寺ワットマンコンカマラワートが近いです。
ヤワラートで街歩きを計画している方へ。ヤワラート散策モデルコースを作りました。こちらも併せてどうぞ。
MRTサームヨート駅
MRTサームヨート駅はインド人街パフラットの近くに位置しています。
インド人街パフラット散策も、ヤワラートとは違ったエキゾチックな雰囲気で楽しいですよ。
MRTサナームチャイ駅
MRTサナームチャイ駅はバンコク観光の目玉である三大寺院へアクセス抜群の駅です。
三大寺院へのアクセスは、これまでチャオプラヤーエクスプレスボートかタクシーを使うしかなかったので、MRTが開通したことでとても便利になりました。
駅から1番近いのは涅槃仏のあるワット・ポー。ちょっと歩けば王宮(ワット・プラケオ)にも行けるし、ターティアン船着き場から渡し船でチャオプラヤー川をわたればワット・アルンもすぐです。
このあたりの観光スポットについてはこちらをどうぞ。
ワット・ポーと反対方向に歩けば花市場も近いです。
また、有名な安宿街であるカオサン通りにも歩いていける距離です。
MRTイサラパープ駅
MRTイサラパープ駅の周辺にはこれといった観光スポットはないように思います。
ワット・アルンが近いですが、MRTサナームチャイ駅で降りてワット・ポーを見学後に渡し船を使ったほうが良いんじゃないかな…。
ワット・ポーは見学せず、ワット・アルン単体で見に行くならこの駅で降りるのも有りかもしれません。
MRTタープラ駅
MRTタープラ駅の周辺にもこれといった観光スポットはないように思います。
MRTバーンパイ駅
バーンパイ駅からは天井画が美しいお寺ワットパクナムまで徒歩でアクセスできます。10分ほどで着くようです。
MRTバーンパイ駅からワットパクナムまで、さっそくsiam manaoさんが歩いてみられたとのことで、とても参考になります。これまで駅からタクシーが主流だったワットパクナムに歩いて行けるようになったのは嬉しいですね!
MRTバンワー駅(BTSシーロム線と接続)
MRTバンワー駅では、BTSシーロム線のBTSバンワー駅と接続します。
BTSシーロム線では、BTSサパーンタクシン駅、BTSサラデーン駅、BTSサイアム駅へ一本で行けます。
※ペッカセーム48 (Phetkasem 48) 駅から先の延伸区間周辺については、主だった観光施設が無いので駅周辺情報については省略します。
MRTブルーライン延伸区間(MRTフアランポーン駅~ワットマンコン駅)に乗車してみた!
2019年7月末、さっそく延伸区間に乗車して中華街ヤワラートに遊びに行ってきました。延伸区間の乗車の模様について記録しておきます。
きっぷを購入(MRTスクンビット駅にて)
私はMRTスクンビット駅からMRTに乗車しました。MRTスクンビット駅では、普通の券売機で延伸区間のきっぷが購入できました。
MRTスクンビット駅からワットマンコン駅まで28バーツでした。
MRTワットマンコン駅の様子
ワットマンコン駅では、駅全体が中華風の絵画で埋め尽くされていました。
よく見るとネスレの広告だ!たくさんの人々が写真撮影をしていました。
改札から出たところには、天井に黄金の龍の装飾もありました!
私は今回3番出口から出てみました。駅の外観はこんな感じ。
駅の周辺図にちょっと解説をつけてみました。
スクンビット地域からヤワラートへのアクセスがとても便利になりました。ヤワラート散策については、以下の記事も参考にしてみてください。
MRT延伸の進捗状況
2019年7月 | MRTフアランポーン駅から先の5駅(ワットマンコン、サームヨート、サナームチャイ、イサラパープ、タープラ)が試験運行開始。 |
2019年8月 | バーンパイ、バンワーの2駅が追加開通。MRTバンワー駅ではBTSシーロム線のバンワー駅に接続。 |
2019年9月 | ワットマンコン駅~バンワー駅間の延伸区間を利用する場合、フアランポーン駅での電車の乗り換えが不要に。MRTタオプーン駅からMRTバンワー駅まで通しで利用可能。 |
MRTバンワー駅の先の4駅(ペッカセーム48、パーシーチャルーン駅、バンケー 、ラックソーン)が追加開通。運行時間は概ね6:00-23:00に延長(時間は曜日や始発駅によって多少前後します)。 | |
9月29日からは正式運行がスタートし、無料試験運転は終了し、現在は有料。 | |
2019年12月 | タオプーン駅から先の4駅(バンポー、バンオー、バンプラット、シリントーン)が試験運行開始。2019年3月29日まで10:00-16:00に限って運行。 |
今後の追加区間が開通することによって、MRTは環状線になる予定です。 |
※文中の日本円表記は1バーツ≒3.5円で計算(2019年7月現在)