これまで海外在住者は日本の携帯SIMは解約するのが一般的でした。なぜかというと使わなくても月々の基本使用料が取られてしまうから。もったいないから当然解約しますよね。
私も海外に出るタイミングで日本の携帯は解約したのですが、実際問題、日本の携帯番号を持っていないことで困る場面がかなりありました。
SMS認証ができないので日本の銀行サービスの一部が利用できなかったり、使いたいアプリが使えなかったり…。
これまでは海外に住んでいるから仕方ないと諦めていましたが、2020年に登場した楽天モバイルを使うことでその悩みが解消しました!
なんと基本使用料0円(無料)で海外でも日本の携帯電話番号を維持できるんです。
さらに、専用アプリ(Rakuten Linkアプリ)を使えば、海外⇔日本の通話、SMSの受信も0円。すごくないですか!?
我が家で楽天モバイルを使い始めて約1年になりますが、「楽天モバイルで世界が変わった」と言っても過言ではないくらい便利になりました。
楽天モバイルは全海外在住者におすすめしたいSIMです。
ただし楽天モバイルを無料で利用するにはいくつか注意点がありますので、この投稿ではそこも含めて解説します。
◆海外在住者が楽天モバイルを使うメリット
- 日本の携帯電話番号を
無料(0円)で月額1,078円で維持できる - 日本からのSMS受け取りも無料(0円)。海外にいながら日本のSMS認証ができる!
- Rakuten Linkアプリを使えば日本との通話が無料(0円)
- いつでも解約できる
Rakuten Linkアプリを使った通話・SMSについては、androidとiPhoneで仕様が違います。
iPhoneユーザーは何も考えずに使うと課金されやすい仕様になっているのでご注意を!以下のリンク先をよく読んでください。
【重要】Rakuten LinkアプリiOS版の仕様変更に関するお知らせ(2021年7月5日更新)
私はandroidユーザーのため以下の体験談はandroidを使った場合と考えてください。
楽天モバイルを海外在住者におすすめする4つの理由
私が楽天モバイルを海外在住者におすすめする理由は4つあります。
①日本の携帯電話番号を無料(0円)月額1,078円で維持できる
一つ目の理由は、日本の携帯電話番号を無料(0円)月額1,078円で維持できることです。
それが実現できるのが、楽天モバイル Rakuten UN-LIMITというプランです。楽天モバイルで用意されているプランはコレ一つなので非常に分かりやすい。
楽天モバイル Rakuten UN-LIMITでは、1か月間に利用したデータ量に応じて、以下のように請求額が異なります。
データ利用量/月 | 金額 |
---|---|
3GBまで | 980円(税込1,078円) |
20GBまで | 1,980円(税込2,178円) |
無制限 | 2,980円(税込3,278円) |
データ通信料1GB以下なら0円なので、海外にいる間にデータを使わなければ0円ってことです。これは素晴らしい!
実際の利用明細を見てみると、毎月ユニバーサルサービス料が2円加算されているんですが、月額プラン料金1年間無料という項目で‐2円となり結局0円です。
1年を経過すると2円かかるのかな?そうだとしても、2円くらいなら騒ぐような金額じゃありません。
楽天モバイルを使っていれば、日本への一時帰国時に別のSIMを用意する必要がなくそのまま使えるのも良いですよね。
またMNP(ナンバーポータビリティ)が使えます。これから海外に移住する方はMNPで楽天モバイルに乗り換えればスムーズだと思います。
MNP(ナンバーポータビリティ):それまで使っていた電話番号を変えずに通信会社を乗り換えること
②日本との通話が無料(0円)
さらに、楽天モバイルなら海外にいてもRakuten Linkアプリを使えば日本との通話が0円です。ポイントは必ずRakuten Linkアプリを使って通話すること。
私自身Rakuten Linkを使って日本の実家や、役所、銀行などに電話をかけた経験がありますが通話品質に問題はありません。そして何度かけても0円です!
日本からの着信を受けたこともありますが、Rakuten Linkアプリ立ち上げ等に手間取ってしまい着信している間に受けることができず。結局こちらからかけなおしました。
③日本からのSMS受け取りも無料(0円)。海外にいながら日本のSMS認証ができる!
さらに日本からのSMSも受け取れます。何度も言いますが0円です!
先日も日本の銀行関係の手続きでSMS認証をする必要がありましたが、無事にSMSを受け取れました。
④いつでも解約できる
楽天モバイルには最低契約期間はありません。契約したけれども「何か違うな。」と思ったらいつでも解約できます。これって大事ですよね。
海外在住者が楽天モバイルを無料で使用するための注意点6つ
ここまで海外在住者が楽天モバイルを使うメリットについて紹介してきましたが、無料で利用するためには注意点があります。
①回線の開通は日本で行うのが無難
楽天モバイルの回線の開通(アクティベーション)は海外ではできないと思っていたのですが、改めて調べてみるとタイにいながら楽天モバイルのeSIM開通ができた方もいらっしゃいました。
なので、自己責任でやってみるのは有りかと思います!
ただ公式には海外での回線の開通(アクティベーション)は保証できない、という立場のようですので、万全を期すのであれば一時帰国のタイミングで楽天モバイルに加入するのが無難です。
これから海外に移住する方は、ぜひ日本にいるうちに楽天モバイルに加入するのがおすすめです!
我が家で使っている楽天モバイルSIMは、日本の家族に頼んで日本で回線を開通した状態のものをタイに送ってもらいました。
②お使いの携帯の機種で楽天モバイルが使えるかチェック
楽天モバイルが利用できる携帯機種は限られています。申し込み前に公式サイトで楽天モバイルが利用できる機種かどうかをチェックしておきましょう。
③無料で通話・SMSを使用するには必ずRakuten Linkアプリを使う
海外から無料で日本に電話をかけたりSMSを受け取るにはRakuten Linkアプリを通じて行う必要があります。
Rakuten Linkアプリを使わないと、思わぬ請求額になる可能性があるので注意です!
Rakuten Linkアプリで通話している最中は、スマホ画面に「Rakuten Linkで通話中」と出るので安心できます。
Rakuten Linkアプリを使った通話・SMSについては、androidとiPhoneで仕様が違います。
iPhoneユーザーは何も考えずに使うと課金されやすい仕様になっているのでご注意を!以下のリンク先をよく読んでください。
【重要】Rakuten LinkアプリiOS版の仕様変更に関するお知らせ(2021年7月5日更新)
簡単にまとめるとiPhoneの場合は以下の点に注意が必要です。
- 着信を受けるのがiOS標準アプリになるので料金がかかる。(取らずにこちらからRakuten Link を使ってかけなおせばOK)
- SMS送信に料金がかかる。(SMS受信は無料のまま)
④一部電話番号はRakuten Linkアプリを使ってかけても有料になる
0570からはじまるナビダイヤルなど、一部の電話番号はRakuten Linkで発信をしても、通話料が発生します。
ナビダイヤルはクレジットカード会社などの問い合わせ番号に多いイメージです。ほとんどの場合はナビダイヤル以外の問い合わせ番号が別に用意されているので、そっちにかけるのがおすすめです。
0120からはじまるフリーダイヤルにはかけることができます!
⑤180日間利用しないと回線が止められてしまう
楽天モバイルの回線を180日間利用しなかった場合、事前に通知した上で利用停止されるように規約変更になりました(2021年7月~)。
ですから、楽天モバイルを意識してちょくちょく使っておく必要があります。
我が家の場合は1か月に1回くらいのペースで、Rakuten Linkを介して日本に電話をしたりSMSを受け取ったりしています。
この使い方をしていたところ、特に警告メッセージが送られることもなく無事に回線を維持できています。
⑥一時帰国時は楽天モバイルのカバーエリアに注意
楽天モバイルを一時帰国時に利用する場合に注意しなくてはならないのが、楽天モバイルのカバーエリアについてです。
大手通信キャリアに比べると、楽天モバイルのカバーエリアはまだまだ狭いのが現状。
基本的に都市部はカバーされていますが、田舎ではカバー範囲から外れる場所がまだまだあります。
一時帰国時に訪れるエリアが楽天モバイルの通信エリアに含まれているかどうか確認しておきましょう!
カバーエリア外の場合はタイのAISで売っている日本で使えるSIM「SIM2Fly」も持っていくと良いでしょう。SIM2Flyはソフトバンクの回線を利用しているので、日本全国問題なく使えるはずです。
なお、日本国内からもAmazon等でSIM2Flyを買うことができます。
楽天モバイルの申し込みに必要な本人確認書類
海外在住でも楽天モバイルに申し込めるのかしら?と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
「マイナンバーはいるのかな」「パスポートだけで申し込めるかな」と、気になりますよね。
以下、楽天モバイルの申し込みに必要な本人確認書類をリストアップしました(よく使われるもののみ抜粋しました)。
◆本人確認書類(抜粋)
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 日本国パスポート(補助書類が必要)
- 健康保険証(補助書類が必要)
※補助書類
- 公共料金の領収書
- 住民票 など
パスポートや健康保険証だと補助書類が必要となってくるので海外在住者だと厳しそう…。どうしても運転免許証が必要です。
これらを申し込み時にサイトにアップロードするか、SIMの受け取り時に自宅で提示して確認する必要があります。
一時帰国時に運転免許証を再取得してから再チャレンジしてみます!
まとめ
以上、海外在住者におすすめしたい楽天モバイルについてまとめました。
私は楽天モバイルを使い始めて約1年になりますが、「楽天モバイルで世界が変わった」と言っても過言ではないくらい便利になりました。
個人的には特にSMS認証が使えるのが本当に便利。それなのにずっと0円なのがすごすぎます。
すべての海外在住者におすすめしたいSIMです!
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※文中の日本円表記は1バーツ≒3.6円で計算(2022年3月現在)
貴重な情報が出ていて非常に参考になりました。次回帰国時に楽天契約しようと思います。サクさんは楽天の海外ローミングサービスでタイでインターネットは使っていませんか?楽天によれば、2GBまでは、使えるようですが?教えて頂けると幸いです。
いろいろ質問して申し訳ありません。 LAZADAのTAXインボイスを入手出来るようですが、これは帰国時の消費税還付に使えるのでしょうか?
よろしくお願いします。
HIROさん
楽天の海外ローミングサービスもお試しで使ってみました。つながるまでに少し時間がかかりましたが、問題なく使えました☺ただ回線速度は遅かったですね。それもあって、タイ国内で契約した回線を使っています。
また帰国時の消費税還付は利用したことがないので、LAZADAのTAXインボイスが使えるかどうかは分かりません。
あまり回答にならなくてすみません。
サク