タイ・バンコクに引っ越してきたら、どうしても必要となるのがタイ語。
デパート・ホテル・レストランなどの店員さんは英語を理解してくれる人も多いけれど、タクシーの運転手やコンドミニアムの警備員、屋台の人など、タイ語オンリーの方もいらっしゃるので、最低限のタイ語を習得しておくと生活がとっても楽になります。
便利なデリバリーを頼むにしても、タイ語がしゃべれたら配達の人との意思疎通もスムーズになります。私個人としては、最低限のタイ語を習得するメリットは大きいと思っています!
そこで、私のおすすめのバンコクのタイ語学校を、タイプ別に紹介したいと思います。
日本語でタイ語を学ぶグループレッスン【ソーソートー】
まず最初は日本語でタイ語を教えてくれるグループレッスンのあるタイ語学校です。
日本語で教えてくれるので英語が分からなくても大丈夫だし、生徒はほぼ100%日本人なので日本人の友達ができます。バンコクに来てすぐの慣れない時期に通うなら、このタイプの学校がおすすめです。
私がタイに来て最初に通ったのもこのタイプのタイ語学校で、ソーソートー(泰日経済技術振興協会付属語学学校)というところに通いました。
場所はスクンビットソイ29。ちょうどBTSアソーク駅とBTSプロンポン駅の間くらいで、どちらの駅からも10分ちょっと歩きます。
先生が前に立って黒板に板書して授業を行うとても学校らしい学校で、日本の学校に慣れている方であれば、馴染みやすい形式だと思います。
使用するテキストは「場面で役立つ使えるタイ語」というソーソートーが発行しているものです(※冒頭の写真のテキストです)。このテキストはとても評判がよくって、ソーソートー以外のプライベートレッスンでも使用されていることが多いんだそう。
タイ語を勉強する際は、最初はアルファベットの発音記号を使って勉強するのですが、このテキストにはタイ文字も併記されているので、のちのちタイ文字を勉強するときにも使えます。
テキストは①と②にわかれていて、このテキストを一通り終わるころにはタイ語の基本は分かるようになっています。
ソーソートーの会話初級コースのカリキュラムの概要は以下のとおりです。
- 短期集中コース 月~金 9:00-11:30 120時間(48回) 15,400バーツ
- 初級会話(平日午後) 月水金 13:00-15:30 60時間(24回) 8,000バーツ
- 初級会話(平日夜) 火木 18:30-20:30 60時間(30回) 8,500バーツ
- 初級会話(土曜午後) 土 13:30-16:30 60時間(20回) 9,000バーツ
※詳細は公式サイトで確認してください。
私が受講したときと若干カリキュラムが変わっているみたいなのですが、私は短期集中コースにあたるコースを受けて、その後にタイ文字のコースを受講しました。
以下、ソーソートーの良かった点といまいちだった点をまとめます。
ソーソートーの良かった点
- 平日毎日授業があるので進度が速い
- 先生の日本語のレベルが高いので文法までしっかり理解できた
- ベテランの先生が多く、どの先生もしっかり分かりやすく教えてくれる印象
- 友達がたくさんできた
- 日本の高校や大学と同じスクール形式の授業で、日本から来てすぐの私には馴染みやすかった
- 宿題や小テスト、修了テストがあるので学習意欲がわいた
ソーソートーのイマイチだった点
- 先生とも生徒同士も日本語で話してしまうので会話力は上がらなかった
- 駅からちょっと遠い
- 申し込み人数が定員に達しないと開講されない
総括すると、ソーソートーでは友達もできたし文法を中心にタイ語の基礎は身について買い物・レストラン・タクシーなどの場面に応じて自分の言いたいことは伝えられるようになりました。
ただ実際にテンポよく会話するにはまだまだ不十分で、特にリスニングに関してまだまだといった感じでした。
以上が私のソーソートーの感想ですが、私が通ったのは2014年のことなので今は違っているところがあるかもしれませんので、まずは無料の体験授業を受けてみてください。公式Webページはこちらです。
私は早くタイ語を習得したかったので週5回クラスのあるソーソートーを選択しましたが、週2回や3回で十分という方はエカマイ駅直結のひまわりタイ語学校やトンローやプロンポン駅近くにあるTLS(タイランゲージステーション)に通っている方が多かった印象です。
通いやすさという面で立地は大事だと思います!
プライベートレッスン【トンロータイ語学校】
プライベートレッスンは、先生と一対一で行う形式のタイ語教室です。
友達を作るより自分のペースでタイ語を習うことを優先させたい、早くタイ語がしゃべれるようになりたい、という方はこちらがおすすめです。
私はソーソートーでの初級会話の授業を修了してもまだまだしゃべれなかったので、会話の練習をしようと思ってプライベートレッスンに通いました。
選んだのは当時(3年半前ぐらい)比較して授業料が安く、駅から近くて通いやすいトンロータイ語学校にしました。
プライベートレッスンといっても、一部屋の中に机と椅子が6組くらい置いてあってその中の好きな場所に座って教えてもらう形式で、隣の人の会話は丸聞こえな感じです。プライベート感はありませんが、私としてはそんなガヤガヤした環境の中の方が緊張せずにすむので良かったです。
先生は全員女性で、その時々によって担当してくださる先生は違うのですが、どの先生も面白くて優しい先生ばかりでした。
基本的にはタイ語でタイ語を教えてくれるのですが、こちらが理解出来ないときには英語と日本語で伝えてくれます。皆さん日本語が少し話せますが流暢な感じではないので「なんとかタイ語で伝えよう!」とがんばれました。
テキストは薄っぺらいものが一応あるのですが、自由に話すだけでも良いし、質問があればいくらでも聞いていいし、とにかく自由な感じです。
宿題とかも無かったので、人からやらされないとやらないタイプの私にはちょっと向いてなかったかなぁとも思いました。
トンロータイ語学校の受講料は以下のとおりです。
月~金8:00-17:00に学校で受講する場合
- 1回2時間×30回:14,100バーツ
- 1回2時間×15回:11,700バーツ
- 1回3時間×10回:10,800バーツ
月~金7:00-8:00,17:00以降もしくは土日に学校で受講する場合
- 30時間:14,700バーツ
※このほか出張レッスンやグループレッスンもあります。詳細は公式サイトを見て問い合わせてみてください。
以下、トンロータイ語学校の良かった点といまいちだった点をまとめます。
トンロータイ語学校の良かった点
- 自由度が高く自分の都合によって受講する日時を指定できる
- 人と比較せずに自分のペースで学べる
- タイ語での会話の練習が十分にできる
- 先生が全員女性でどの方も面白くて優しくて会話がはずむ
- 駅から近くて通いやすい
トンロータイ語学校のイマイチだった点
- レッスンの消費回数の管理がずさん。校長先生しか見れないノートで管理してあるので、校長先生がいらっしゃる時に自分の目でしっかり確認する必要がある。
- 希望しない限り宿題も出されないので上達するかどうかは生徒自身のやる気による(これは学校でなく私のやる気の問題です。)
- もちろんグループレッスンに比べると授業料が高い
以上が私のトンロータイ語学校の感想ですが、こちらも私が通ったのは3年半前のことなので今は違っているところがあるかもしれません。まずは無料の体験授業を受けてみてください。公式Webページはこちらです。
タイ語の習熟度の目安として、私はトンロータイ語学校に通っているころ(2014年11月)に実用タイ語検定試験の4級を取得しました。
タイ語でタイ語を学ぶ直接法のグループレッスン【チュラロンコン大学】
最後に紹介するのは、タイ語でタイ語を学ぶタイプの学校です。
このタイプの学校には日本人だけでなく様々な国の人が来ています。英語にあまり抵抗感がなく、色々な国の人と友達になりたい方にはおすすめです。
私はソーソートーとトンロータイ語学校でも物足りず、もっとしゃべれるようになりたくてチュランロンコン大学のタイ語コースに通うことにしました。
チュランロンコン大学のタイ語コース(Intensive Thai Program)については、別記事でレビューしているので詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。
簡単に説明すると、平日は毎日半日通うタイプのスクール形式の学校です。授業中は基本的に使ってよい言語はタイ語のみ。テストや宿題もたっぷり出て、発表する機会もたくさんあります。
最後の修了試験をクリアしないと次のコースにはすすめない仕組みになっていて、毎日の勉強がけっこう大変でした。
でもその分タイ語力は目に見えて向上して、ある程度話せるようになったと実感したのはチュラロンコン大学のタイ語コースで学んだ後でした。
チュラロンコン大学のタイ語コースの受講料は以下のとおりです。
- TH1からTH9まで9コースある
- 平日毎日午前もしくは午後に授業があり、期間は1コース約1月半ほど
- 1コースにつき28,000バーツ
申し込み方法、年間スケジュールについては公式サイトで確認してください。
以下、チュラロンコン大学のタイ語コースの良かった点といまいちだった点をまとめます。
チュラロンコン大学のタイ語コースの良かった点
- タイ語がある程度話せる実感がついてきた。特にリスニング能力が向上した
- 色んな国の人と知り合いになれた
- タイのキャンパスライフを体験できた
チュラロンコン大学のタイ語コースのイマイチだった点
- 授業料が高額
- 毎日の勉強が大変(良かった点でもある)
- 自宅から遠いので通うのが大変
以上が私のチュラロンコン大学のタイ語コースの感想ですが、こちらも私が通ったのは2015年のことなので今は違っているところがあるかもしれません。
タイ語の習熟度の目安として、私はチュラロンコン大学のタイ語コースに受講後(2015年6月)に実用タイ語検定試験の3級を取得しました。
この他、タイ語でタイ語を教える直接法のタイ語学校はUTL(Unity Thai Language School)やAAAなどがあります。受講料を安く抑えたい場合はそちらを選択すると良いと思います。
以上、バンコクのタイ語学校について私の体験を交えてタイプ別に紹介しました。
どのタイプも良い点といまいちな点があるので、どこが一番とは言えないのですが、タイ語能力の向上を実感できたのはチュラロンコン大学、友達ができてバンコク生活を楽しめるきっかけになったのはソーソートーかな。
みなさんもタイ語を学ぶ目的に応じて、自分のぴったりのタイ語学校をみつけてください!